◇テリヤキ◇

ドーモ、あごるんです。
ロード・トゥ・ドラゴン がサービス終了するということで、
最期のキャラ語りをしたい。 
基本的に全キャラクター(ラストカットインのあるキャラ)について語りたいと思っている。
どんなキャラクターでも一文以上の感想と、
「終わりの道」でのラストカットインを用意する。


米 注 米  

ただし、おそらくこれが最期の機会になるので語り記事には

・物理グッズ(サントラ、ラフデザ、公式データブック、ノッベル)の情報
・根拠のない想像、個人的な妄想、忌憚なき意見の数々
・性癖

などが大いに含まれる。はっきり言ってキャラクターの「最終的な考察」には
成り得ないので注意してほしい。
このロードラというゲームの中で自分の視点で見たキャラクターを
ありのままに語ることになる。極々、個人的な感想だ。

ユニット画像・ストーリー画像については色々と事情があって貼らない。
ストーリーがわからない場合はWikiなどを参照して欲しい。


もしこれらの記事を見る方がいればその点に注意してほしい。
前置きは以上。
 
この記事では  亡国の王女 から

サイファー
ジオ

シド
シェルツ
イージス
イザベラ
エリザヴェラ


について。

・サイファー
サイファー
王国騎士団への選抜試験を受けるために同郷の出であるシドと
共に王国にやってきた若き騎士。かつてディヘイティアの内乱で
家族を失っており、王国の高名な騎士の家系であるロンデオン家に
養子として引き取られた。類まれなる剣技と明晰な頭脳を持ち、
カインに敗北こそしたものの選抜試験を受けた者の実力では三本の指に入る。

選抜試験である武闘大会の際に起きたドラゴンの襲撃を退け、
騎士団へと入団した後は同期であるアレン、カイン、ルカと友情を育んだ。
亡国ディヘイティアから養子として王族へ引き取られたイザベラには思うところがあり、
何かと気をかけている。


サイファーには一つの秘密があり、彼の本名はサイファー・ストライクスという。
ディヘイティアで起きた内乱の際に王族を手に掛け処刑したのは
コード・ストライクスという騎士であり、サイファーの実父である。
サイファーは養子として王国の貴族へ引き取られた後も父による王族殺しの罪悪感を
抱いており、騎士団に所属した後のイザベラへの献身的な態度はこれに起因する。

王国騎士団が死闘を繰り広げた偽悪食竜との戦いの裏で起きた、
炭鉱の町バークライフでの王族暗殺を阻止するためにイザベラの護衛へと向かった。
その最中にかつてサイファーの父がイザベラの家族を弑逆した真実を
敵の口によってイザベラへ明かされたが、イザベラのサイファーへの信頼は
揺るがなかった。

サイファー小説
様々な隊に所属したがバークライフでの一件以来はイザベラの強い願いもあって
イザベラを守護する翠園騎士隊の隊長となった。サイファーもこの際に
「剣は王国へ捧げたが魂は亡きディヘイティア王家へと忠誠を誓う」と
約束している。

ストライクス家に伝わる二振りの剣、
シャープグリームとシャープブライトを持つ。この二つは
組み合わさることで一振りの長刀、シャープストライクとなる。
シャープグリームはかつてドラゴン襲撃の際にイザベラを護り折れたが、
イザベラの手によって修復されてサイファーの手元へと戻った。


翠園騎士隊として活動する中でサイファーはロシェイン、禁書館に触れて
王国の秘密に近づいていった。やがて王国地下に隠されていたミハエルの遺産、
逆さ城に巣くい、人と竜を用いた悪しき研究を行う「庭師(ガーデナー)」との戦いが勃発したことで
聡明なサイファーは真実へとたどり着く。

イザベラが育てていた薬草とその運用法が「庭師」の研究に密接に関わっていること。
イザベラが命じ調べさせていた魂の研究が国王とマリアが伏せる原因となった
竜化症に関わっていること。
そしてミハエルの遺産である逆さ城の存在を知ることができた唯一の存在が
今は亡きディヘイティアの末裔、つまりイザベラしかいないこと。


全てを悟ったサイファーはルカへと真実を書き記した手紙を遺し、
イザベラを問いただすべく向かった。イザベラは既に自らの本性を隠すこと無く、
二人は対峙する。自らの仕える主が王国を蝕む者と知ったサイファーに
もはや躊躇いはなく、イザベラを討つために剣を振るうも
サイファーの持つシャープグリームの刀身にはイザベラの仕掛けが施されており、
その剣は届かなかった。

シャープグリームはドラゴン襲撃の際にイザベラが修繕したもの。
つまりサイファーは最初からイザベラへの献身を利用され、
手のひらの上で哀れに踊っていただけに過ぎなかった。
自らが剣を捧げた相手の正体に激昂するサイファーだが槍で腹を
穿たれ致命傷を負い、絶望しながら崖下へと落ちていく。
こうして騎士サイファーは死んだ。


・ジオ
ジオ
サイファーは崖下に落ちた後、何者かによって傷薬を塗られて
死を免れた。経緯は不明だが絶忘の鎧を着せられており、
記憶喪失となって生き残っている。その後のサイファーはジオとして
竜との戦いに身を投じることになる。


大災厄の際に悪食巨竜との戦闘によって焼け朽ちていく王都へと
戻り、幽閉されていたイザベラを救出すべく奔走していたシドに
襲いかかり交戦する。シドを下した後はイザベラと対峙し、
憤怒のままにイザベラを斬り捨てると思われたが……
ジオは選ばれし者へと立ち塞がり、イザベラを護って戦死した。


あごるん:小説版の主人公であり、おそらくゲームだけをプレイしていても
サイファーについては何もわからないと思われる。
アレンとマリアが表向きの主人公とヒロインなら、
サイファーとイザベラは裏の主人公とヒロイン。そして勿論、
小説が発売する前からその結末がバッドエンドなのが決定付けられていた。

せっかくなのでサイファーと他の旧主人公たちとの関係などについても
語っておく。

サイファー

サイファーは本編では全く語られていないが居なくてはならないもう一人の
旧主人公である。のべつ幕なしに語るとわけがわからないのでそれぞれの
キャラクターと彼の関係をまとめていきたい。


サイファーオレアノ

いきなり誰だよ! と小説版未読の……オイ! そんな奴いるのか?
今からでも遅くない! 遅くないか……? いや、小説版をマストバイだ!
……しつこいかもしれないがもうこれを書くのも最後だから許して欲しい。

簡単に説明するとオレアノは小説版での騎士団長。つまりは
アレンの先代となる。彼が戦死したことでアレンは若くして騎士団長となった。
小説版でしか語られていないキャラクターだが非常に重要な人物だ。
オレアノはこの時点の王国で唯一、イザベラの正体に勘付いていた人間である。


サイファーが養子であることから彼の出自を調べたり、その
サイファーをイザベラが目に掛けていることからオレアノは
イザベラ共々、サイファーを警戒していた。
そうしたオレアノの底の知れぬ態度をサイファーもまた警戒している。

しかしイザベラの本性を知ったことでかつて戦死したオレアノが正しかったのだと
サイファーは気づくのだ。

オレアノはサイファーの視点からでは油断ならない存在だったが、
その裏ではアレンと親交の深い好人物としてアレンからは尊敬されていた。
イザベラという虚無の手の内にあるサイファーに対しても死の間際に
案じ、アレンの右腕になってほしいと頼むなど真に王国の未来を見据えていた。
先代騎士団長オレアノ。実はかなり細かい描写があり魅力的な人物なので
なんだこのオリジナルのオッサン!? と思わずしっかりと読み込んでほしい。


サイファーマリア

別に……なんでもないよな。この二人はそんなに強い結びつきはない。
逆にサイファーがマリアと親交が深ければもう少し違う未来があったかもしれない。


サイファーアレン

上述したように表の主人公がアレン、裏の主人公がサイファー。
二人は信頼し合っていて最後まで良い関係だったが、
アレンが騎士団長という地位になってしまったがために逆に
サイファーから王国の暗部についての話ができなかったところがある。
この二人は良い関係ながら物語の悪意とさえ見れる大きな壁によって隔てられていた。

二人はよく似ており、聡明で人に気を配られるエリート騎士だ。
カインのような欲もなく、人望があり操りにくいこの二人を
イザベラは「厄介な存在」だと語っている。
サイファーについては小説版で、アレンについてはゲーム本編のストーリーで。


サイファーカイン

あらすじでは詳細を省いたがイザベラがサイファーに重傷を与えるために使った
槍はカインのものと同じだった。つまり筋書きとしては
イザベラ暗殺を企むカインとサイファーが交戦し、サイファーはカインの槍で戦死。
サイファーが傷を与えたことでカインは逃亡、イザベラは生き残った……。
というもの。この偽装された一件によってサイファーは消え、カインも王国を追放された。

これはアレンを厭うイザベラがアレンの親友であるカインに仲間殺しの罪を
着せるための陰謀である。


ちなみに当のカインは魔眼を手に入れるために行動していたが、魔眼を
持っていたイザベラによって行動を操られており策略にまんまと
ハマる形になってしまった。


サイファーとカインはたいへん仲がよろしく、サイファーの家に
カインが招かれて夕食を共にするくらいの仲だった。
カインはその際に自らの出自についてもサイファーへと話している。
よほどの仲でないとそうはならない。カインにとってもサイファーの
喪失は大きなものだったんじゃないだろうか。


サイファールカ

サイファーは最後に手紙を遺す相手としてルカを選んでいる。
立場の高いアレン、そしてイザベラを慕っているマリアに伝えられない
真実を独自の視点を持つルカに遺した。二人は聡明であり、
ルカはサイファーが遺した真実を元に行動を起こそうとしていた。


ゲーム内で語られていないので経緯は不明ながら
イザベラの計略は大災厄以前に失敗しており、サイファーがルカへと
情報を伝え、ルカが早期からイザベラを警戒して王国と離れて行動していたことが
そこに響いているんじゃないかと自分は考えている。

ちなみにルカは小説後半に差し掛かるところで既にイザベラを
疑っていたがサイファーには遠まわしにしか伝えなかった。
この後、サイファーは王都から姿を消してしまうため
ルカはもしかしたら伝えなかったことを後悔しているかもしれない。


サイファーシド

同郷の出である二人。シドはサイファーの弟分であり、
小説本編では二人で行動していることも多かった。しかし
完全にべったりというわけではなくシドが少しずつ王国騎士として
成長していく姿を見ることができる。

サイファーはイザベラ以外の誰に対しても基本そうだったが、
自分の弱みを見せないところがあった。シドに対しては特にそうであり、
サイファーが小説本編で抱いていた苦悩をシドは気づけない。
これは仕方のないことだが。こうした関係もまた最後の死闘へ繋がる
大きな分け目なのだなあ。


シドは立派な騎士として成長するために兄として慕っていたサイファーを
規範としてきた。しかしそのサイファーを喪ったことに対し深い悲しみを覚え、
サイファーの背中を追うのではなくサイファーを超える、別の道を往こうと
心に決めてイザベラの騎士となった。しかし皮肉なことにシドの決意は
空虚なものであり、真実を知るサイファーと道を違えるということは
無明の道を進むということに他ならない。


サイファーは剣を捧げながらもイザベラの本性を知った際には
斬ろうとしている。サイファーにとってはイザベラだけが全てではなく、
騎士として護ってきた王国と仲間たちを護ろうという信念があった。
しかしシドは大災厄の際には既に罪を犯していたイザベラを護るために
王国の窮地など目に入れずに奔走している。それがこの二人の大きな違いだ。

……と言うとまるでシドが盲目のようだが彼を盲目にさせたのは
兄貴分であるサイファーの無残な死と、その悲しみに暮れていた(演技をしている)
イザベラを護り通したいという強い想いからだろう。
想いの強さはサイファーとシドのどちらが上、という話ではないのだ。
サイファーがかつてイザベラに操られていたよりもずっと重く深く、
シドはイザベラに傾倒させられた。彼はそうせざるを得なかった。


大災厄においてシドとジオは激突しているが、シドがその後
イザベラのところにたどり着いたのは既にイザベラが半死半生となった後だった。
つまりジオが勝利し、シドは倒されたということだろう。
それほどまでにサイファーの怒りは深かったか。



ジオ
結局、ジオの詳細については判明していない。
イザベラによって重傷を負わされたサイファーは死ななかったものの
崖から落下し川から流れて海までたどり着いている。
しかしその間に何者かがサイファーに薬を塗り、もしかしたら
ジオの鎧を着せたのも同一人物の仕業かもしれない。

ジオの鎧については実はインタビューで言及されており、
ロードラサウンドトラックのブックレットにおいて水の時代に
映っているのはその時代の「ジオの鎧」の持ち主だと明言されている。
つまりジオの鎧には何らかの力が込められており、特別な……あるいは
呪われたものなのだろう。記憶喪失の理由が重傷か、ジオの鎧の影響なのかも
はっきりしていない。


サイファーが王国から消えてから大災厄までにどれくらいの時間が経ったのかは
不明だが、数年近くは経過していると自分は見ている。それまでの間、
ジオは竜と戦い続けていたのか。大災厄においては王都が滅びゆくのを見て
戦いのために還ってきたのかもしれない。

サイファー(双剣)
剣を捧げ、魂まで捧げた相手に裏切られた絶望。
しかしサイファーの最期はかつて誓ったイザベラへの忠誠を果たす
形のものとなった。ジオとなり憤怒に支配されてもなお、
サイファーの心の底にはイザベラの騎士としての誓いがあった。

イザベラを王国のために斬ろうとしたのは騎士としてのサイファーの理性と誇り。
それを忘れて残った剥き出しの闘争本能であるジオはイザベラを護る最期を遂げた。
サイファーの魂は幼少時の誓いを守りきったのかもしれない。


・シド
シド
王国騎士団への選抜試験を受けるために幼馴染であり兄貴分でもある
サイファーと共に王都にやってきた若き騎士。このときの年齢は
サイファーと同じ17歳。故郷の町長の息子であり、
特に不自由な思いはしたことがないが王国の元・騎士たちに囲まれて
心優しい少年として育った。

全身を覆う形の無骨な鎧に身を包み、護りを主体とした
戦い方を好む。騎士団への選抜試験を兼ねた武闘大会でも
その実力は高く評価されていた。武闘大会の最中に王都を
ドラゴンが襲撃したことでサイファーと共に剣を取り撃退にあたった。
後に王国騎士団の正式な騎士に任命される。


サイファーがイザベラ暗殺を阻止した一件の後にイザベラを護衛する
翠園騎士隊の一員となり、隊長となったサイファーと共に
様々な任務に当たる。この時、ロシェインや禁書館に足を踏み入れた。
立派な騎士として成長したが兄貴分であるサイファーへの尊敬を忘れず、
護衛対象であるイザベラとサイファーの仲が睦まじいことを喜んでいた。

王都への二度目のドラゴン襲撃の裏で起こっていた事態についに
気づくことはなく、慕っていたサイファーを知らぬ間に喪った。
直属の護衛騎士を喪ったイザベラを慮り、サイファーの分まで
イザベラを護り通すという誓いを立ててサイファー亡き後の護衛騎士となった。

・シェルツ
シェルツ
シェルツ火
シェルツ水
オフィーリア以来の選定聖会に選ばれたことで聖剣を引き抜く権利を得た。
しかし王国の歴史が好きで英雄研究会にも所属していたシドは聖剣にまつわる
呪われた歴史を知っており、不安と共にそれを引き抜くこととなる。
シドの聖剣への恐れを感じ取ってか聖剣は全身を覆う鎧へと変わり、
その力もあって目覚ましい活躍を果たし王国騎士団の副団長に任命されている。

ときめぐりの祭りが開催された際には選ばれし者と出会い、
祭りへの参加を勧めた。しかし白凛竜オラクルの王都襲撃によって
鎧を破壊されて死亡する。後に選ばれし者がオラクル同位六号であるシロの
力で過去へ飛ばされ、クロと共に白凛竜を討伐したことで
歴史は改変され、シドは死亡していないことになった。


イザベラによる王都陥落の計略はアレンやルカによって阻止され、
イザベラ自身は幽閉された。この間もシドは王国騎士団に所属している。
大災厄の際には悪食竜による王都襲撃の最中に市民に目もくれず
幽閉されたイザベラの身だけを案じて奔走していたが、
現れたジオと交戦し、恐らくは敗北している。

ついにイザベラの元へたどり着いたが、シドの護るべき対象は
四肢をもがれ心臓を半分喰らわれ無残な姿となっていた。
その姿を見たシドの心が砕けたことで聖剣はシドの元を離れ、大災厄の中で孤児となった
アルスの元へと渡っている。

・シド
シド新
大災厄の後、十数年間を王国の裏に潜んでいた聖令教会に
囚われる形で過ごす。亡骸となっていたイザベラは機械に
繋げられて竜卵を喚び出すための装置と化しながらも生き永らえていた。
竜卵の子らがイザベラを発見したことを切っ掛けにしてか、
屋敷に火を放ち行方をくらます。

聖令教会によって居場所を突き止められ、
竜卵の子とアルスが追手として送られた際にはこれと交戦するが、
深手を負っておりアルスによって道を閉ざされた。

・イージス
イージス
帝国のものと思わしき機兵との戦闘を繰り返しながら
背中に背負ったイザベラを護るイージス。
イザベラが鍵を手に入れるまで彼の戦いは続き、そして
彼女が目を覚ます……。


あごるん:シェルツァー・ドラグノフから取ってシドという
考察はこのブロゴがやたらめったら投げたスリケンの中でも
極々、少ない一つのブルズアイだから今でも覚えている。

それはいいとして。小説でのシドについて語ろう。

シド

小説版のシドはゲーム本編中のシェルツとはかなり印象が違う。
描かれている時代が違うのがまず理由にあると思うが、小説版を
読むのとそうでないとではイメージに遥かな差があると言っていい。
王国を訪れたシドは幼さの残る少年だが「おれ」という一人称を使っていて、
勇敢とまではいかなくとも臆病さはあまり見られない。


武闘大会でもかなり優秀な成績を残しており、
実戦でも臆したところは見せなかった。護りを主体とする戦い方はそのままだが
ゲーム本編でのセリフである「篭もらせてもらう!」などの印象が強いので
そこは意外だった。サイファーを主人公とした小説なのでシドの出番は少ないが、
花屋に恋したりダンデリオンと出会ったりなどの出来事が僅かに書かれている。

さらに王国の「歴史サークル」のようなものに所属しており、
少年時代を何気にエンジョイする姿が描かれている。聖剣についての
曰く付きのエピソードについてもここから知った可能性が高い。
後にシドが選ばれることになる選定聖会(聖令教会の息がかかっていることが
名前からよ~くわかる)はサイファーが存命中の間に噂だけはされていた。

シェルツ☆5
イベントである「ときめぐりの祭り」において白凛竜オラクルによって
殺害されている。ガイド台詞からなのでいまいち状況は掴めないが
「鎧が」と息絶え絶えに呟いていることから、聖剣の素材である
オラクルが接触したことでシドの聖剣が鎧としての形状を保てなくなった、
と考えている。もしくは聖剣がオラクルに変貌したのかもしれない。
だとしたらエゲつない絵面だが。


シェルツ

シドはサイファーの死を知らされた後にイザベラを想うことで
悲しみの縁から立ち直った。「サイファーの楯」であり
言われたことしか行わなかったことを悔み、一人の騎士として一人前になることを誓う。
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この時に無理して強がって使っていた「おれ」という一人称をやめて
少年時代に使っていた「ぼく」という一人称に戻っている。
しかし哀しいかな、シドがこうしてサイファーの分までイザベラを
護ろうとするのもイザベラにとっては計算の内なのだ。

かつてサイファーが己の一族がディヘイティア王家へ行った弑逆の
罪悪感を抱いていたことを利用したように、
今度は兄貴分であり忠義の騎士だったサイファーを喪ったシドの
無力感を利用してイザベラはシドを支配した。
後は本編の通り。


シェルツ[水]
かつてシドの親友だったダンデリオンはシドを「王都一の優しさを持っている」と思っていた。
しかし蓋を開けてみればそのシドは大災厄の際にはダンデリオンが戦う最中も
傷つき死んでいく民衆を見捨て、大罪人として幽閉されていたイザベラを
救うために奔った。サイファーが死に、自らで選び取ったつもりでいた道は
イザベラに選ばされていたものに過ぎなかった。それを糾すかのように
シドの道をジオが阻む。この時ジオが抱えていた怒りは、道を踏み外したシドへの
ものだったのではないだろうか。


シドへの罰だと言わんばかりに、大災厄の結末は彼にとっても
陰惨極めるものとなった。イザベラの亡骸を前にしてシドの心は折れ、
聖剣は彼の元を去っている。この時に聖剣が対価としたのがイザベラの魂だったから、
心が折れてもシドは死ななかったのだろうか。聖剣も結構ガバガバなので
その辺りはわからないが。

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竜卵のストーリーに「シェルツ」という名前が出ており、
その頃からシドがどういう形でかは不明だが聖令教会に属していることは
明らかだった。大災厄の後、イザベラを生かすための処置を施してもらう
代わりにイザベラを竜卵を喚び出すための装置にすることも許したのだろう。
しかし、十数年。つまり大災厄後17年前後を境にしてシドは
イザベラと共に聖令教会から逃げ出している。


「殻の中より遥かに小さなこの屋敷だが、それでもいまだ入った
事の無い部屋がある。無論、僕らを、止める人など居はしない。
だからその扉の鍵を壊し、僕らは立ち入った。そして
僕らはそこで、心を喪くし、言葉を失い、虚ろな瞳で
空を見上げ続ける、たった独りの「母さん」を見つけた」


というのは竜卵エンブリヲのストーリーを繋げた場合に読めるストーリー。
エリザヴェラとなったイザベラは長く、心を喪ったまま
一室に置かれていた。これをエンブリヲが発見している。エンブリヲは
自らの出自に関わるイザベラを「母さん」と呼んだが、エンブリヲを含む竜卵たちが
エリザヴェラをどう扱うかは計り知れない。シドはイザベラが竜卵と
接触したことを切っ掛けに、屋敷から逃亡することを決めたんじゃないだろうか。
この時点で大災厄から17年。辻褄は合う。

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ただし聖令教会に足取りを捉まれ、アルスたち追手を差し向けられたことで
シドの道は途絶えることとなっている。この時のシドは重傷を負い、
臓器のいくつかは機能を止めていた。イザベラと出会い二十数年、ついに
シドの歩みは止まる。

イージス
この記事まで散々考えあぐねてきたことだが、自分は
シド=イージスだと結論づけた。時系列としては
シェルツ→シド(歩みを続ける者達)→イージス。
もちろん、ゲーム上でのイージスの登場時期はシドよりもかなり前だが
それこそジオのほうがサイファーより実装が早かったし、
ロードラにおいてユニットの実装順は時系列に関わらないものと思っている。


イージスの台詞に「穿チ、護リ抜ク」
シェルツの台詞に「聖剣よ!護り穿け!」
まずこの時点で両者に繋がりがあると見て良いはずだ。「穿つ」と「護る」を
合わせて使う、というのがまず珍しい。
イージスが表す「盾」という役割もかつてのイザベラ護衛騎士としてのシドの
役目を彷彿とさせる。

イージス
イージスの背中には少女の頭部が格納されている。
外見からはどう見ても頭部から胸先くらいしか存在していない。
大災厄前後でこのような状態になっていることが明言されているのは
恐らくイザベラくらいだ(この恐らく、というのがキモで
ロードラでは割りとありえることではある)
髪色は金髪に見えるが、薬液に浸かっているため正確には判断できない。


イザベラは大災厄において四肢をもがれて殺されていた。
(これを選ばれし者がやったのかは不明。心臓は一部喰われていたらしいので
その場にやってきた竜に蹂躙された可能性も高い)
しかし心臓は僅かながらも動いており、聖令教会は機械化によって
その命を留めていた。

エリザヴェラ
大災厄時点では四肢をもがれたくらいまでしか描写されていなかったが
エリザヴェラの時点では腹部が空洞になっており、その下はスカートで
隠れているが全て義体だろうと思われる。つまりイザベラは心臓の先くらいまで
しか体がない。
イージス
イージスの背中のスペースを見るに、頭から胸までは入るように思える。
つまり、イージスが背負っているのはイザベラであり
イージスはその守護を役目としている。

さて、イージス=シド とは言ったが既にシドは死んでいるに違いない。
イージスの機体は異様に細く、とても成人男性が機械鎧を着ているとは
思えない。腹部の細さや足を見るに、せいぜいあって頭から胸先くらいまでだろう。
実は進化後を見るとわかるが所々に血が滲んでおり、イージスが完全に
機械ではないことをアッピールしているように思える。
重傷を負い人としての機能を止めたシドを素材とした生体ユニット。
それがイージスなのではないだろうか。

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イージスは幾百の機兵と戦いながらイザベラを守護している。
機兵という時点で相手が帝国だということがわかる。そして
仮初とはいえ平和条約を交わしていた間ではないとすると、
王国と帝国の戦争の最中と見ることもできる。

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イザベラが探していたのは「KEY」、つまり鍵。
イージスのアクセサリーがこの鍵であり、
名前は「key-007」
説明は「世界を繋ぐ希望の鍵」「世界を繋ぐ絶望の鍵」
となっている。

この時点でのイザベラは意思を取り戻しており、
一つの鍵を探している。とはいえそれは物理的なものではなく、
イザベラは世界を隔てる階層自体に意識を飛ばしているのだろう。
この力について詳しく描写はされていないがドラ助はイザベラを
「依り代」と呼んでおり、悪食の世界と深く繋がった者として
持ち得た何らかの素質と見るべきである。

エリザヴェラ
エリザヴェラを使っての竜卵の召喚はこの力を使ってのものであり、
イザベラの素質を必要としたからこそシドとイザベラは聖令教会に生かされ、
屋敷に閉じ込められていた。ちなみにラフデザによると
頭部のアンテナで命令を受信していたようであり、正しく機械として
扱われていたのだろう。


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イージス
喰らわれた心を取り戻すことができれば、もっと
深いところまで階層を潜り、鍵を手に入れることができる。
そのためにもシドはイザベラを護り続け、死んだ後も
イージスとしてイザベラの盾となることを決めた。



ストーリーで語られているようにシドは自らの道を
選ばない、あるいは選べない人生を歩んできた。
兄貴分であるサイファーの背中を追い求め、サイファーを
喪った後はイザベラに選ばされた道を。しかし
利用されていたと知ってなおシドはイザベラを護ることに決め、
その道が止まるまで歩んだ。

シド新
この言葉の真意は何だろう。
イザベラは最期までシドを……どう思っていたのか。
その答えがどちらであれ、シドはイザベラを護ったのだろう。


・イザベラ
イザベラ
イザベラ火
イザベラ水
小国ディヘイティアに生まれた王女。
幼い頃から王族として不自由のない暮らしを送っていた。
高名な騎士であったコード・ストライクスの子である
サイファー・ストライクスと花園で出会い、幼いサイファーにより
家名ストライクスの誇りにかけてイザベラに剣を捧げることを約束されている。


しかし、ある日その生活はあっさりと終わりを迎えた。国民の反乱により
親兄弟を殺害され、辛くも逃げ出すが反乱軍の内部崩壊により
反乱が終結した後も戦争孤児として泥水を啜る生活を過ごす。
ディヘイティアの状況を知った王国は騎士団を送り、王妃だったオフィーリアが
イザベラを保護して戻ったことでイザベラは養子として国王に引き取られることとなった。

他所の国の王女を国王が引き取ったとして王国民からのイザベラへの
視線は厳しいものだったが、本人が心優しく謙虚な人となりをしていたことで
この多くはイザベラを認め、その悲劇的な過去から抜け出したことから
「奇跡の王女」と呼び慕う者も多くなった。
国王の実子であるマリアとは姉妹の関係となり、お転婆なマリアを
落ち着いた姉として嗜めつつ仲睦まじい生活を送る。


王国騎士団の選抜試験を兼ねる武闘大会にマリアきっての願いもあって
お忍びで見学に来ていた。その際にディヘイティアの内乱から逃げ延び、
王国騎士の養子となっていたサイファーと再会する。
武闘大会中に現れたドラゴンの襲撃にサイファーとシドが立ち向かう中、
イザベラも前線に出てサイファーを支援した。サイファーの剣はこの際に
折れてしまうが、ドラゴンを討伐した後にイザベラによって預かられ、
修繕して返すことを約束する。この時には既にイザベラの計略は始まっていた。

イザベラはサイファーがかつて自らの親兄弟を弑逆したディヘイティアの騎士、
コードの実子であることを知っておりその罪悪感を利用して自らの騎士へと
仕立て上げることを決める。しかし聡明なサイファーが後に自らの
厄介な敵に回ることを考えてイザベラはサイファーの剣を預かった際に仕掛けを施した。
イザベラの魔法術一つで刀身が消え失せるように仕掛けられた剣はサイファーの
手元へと返され、イザベラはサイファーに積極的に接触することになる。


炭鉱の町バークライフにイザベラが慰問した際に最大の危機が訪れた。
竜を信仰する邪教の集団にイザベラの命が狙われると知ったサイファーは
急ぎ向かう。しかし敵はそれだけではなく。イザベラを王国の敵と
判断した騎士団長オレアノが率いた一隊がイザベラとサイファーを包囲していた。

四面楚歌となった二人だったが、そこに現れたドラゴンの襲撃によって
イザベラを狙う者たちは粗方薙ぎ払われ、サイファーが辛くもドラゴンを
倒したことで二人は窮地を脱する。ドラゴンの攻撃を受けても
辛うじて生き残っていた騎士団長オレアノはサイファーがイザベラの手中にあることを
嘆きながらもその未来に僅かな望みを託し、真実を告げることなく息絶えた。


イザベラを摘発せんとしたオレアノたちは死に、バークライフで
生き残った者がイザベラとサイファーの二人だけとなったことで
その場で起きたことを知り得る者もいなくなった。一件を終えた後、
サイファーはイザベラの願いによって正式な騎士となることを任じられる。
こうしてサイファーはイザベラを守護する翠園騎士隊の隊長となり、
後にシドも翠園騎士隊へと入隊した。

オレアノとその一派の死によって自らを怪しむ者がいなくなったことで
イザベラはついに動き始める。自らを引き取った養父である国王を
竜化症に感染させたイザベラは誰もその真相へと至らないことを良いことに
国王が罹った未知の奇病の解明を理由にして翠園騎士隊に自らの研究に
必要な情報を集めさせた。この時点の翠園騎士隊はサイファーとシドを除く
メンバーほぼ全てがイザベラ派の人間であり、この調査情報が外部に漏れる
心配もなかった。


国王と同じようにマリアも竜化症に感染させ、表向きは奇病の調査を
命じながら裏ではドラゴンを使った実験を積極的に行っていたイザベラ。
王都地下にて行われる実験のためにドラゴンの死骸が用いられていることを
知った幾人かは疑問に思い調査を始めるが、イザベラ派の手に掛かってしまう。
そしてイザベラが暗躍する最中、ドラゴンが王都を再び襲撃したことを切っ掛けに
サイファーと二人の騎士が王都地下、イザベラ派の人間が隠れ潜んで
実験を行っていた逆さ城を発見する。

サイファー以外の騎士はサイファーを先へ送るために命を落とし、
逆さ城の最奥にてサイファーは実験を主導していた人物と対峙する。
それはサイファーと共にイザベラを守護する任務に当たっていた
翠園騎士隊のメンバーだった。サイファーは戦いを生き残り、
逆さ城から脱出することに成功する。しかし、この逆さ城の真実を知る者は
これでサイファーしかいなくなってしまった。


サイファーが逆さ城で戦っている間にイザベラは反抗的だった
宰相を罠に嵌め破滅へと追い込んでいた。国王と宰相が倒れた今、
イザベラを止める権威を持つ者はもういない。しかしマリアの心は強く、
竜化症に苛まれながらも継承者の座をイザベラへと明け渡すことはなかった。
それ故にイザベラは自らの疎むアレンを蝕み、同時にマリアを衰弱させるための
一手としてカインを陥れる謀略を実行に移す。

イザベラは真実に気づいたサイファーが自らを斬りに来ることを計算に入れていた。
サイファーはイザベラの思惑通り、国に仇なすイザベラを主君といえ
赦さず斬ろうとするが、かつてイザベラがサイファーの剣を修繕した際に
仕掛けた魔法により剣を喪い、カインの物と同じ黒槍で腹を刺し貫かれ
崖下へと落下する。イザベラはカインの槍を二つ用意しており、
片方にかつてサイファーの剣に仕掛けたものと同じ魔法を掛けていた。
イザベラの魔法術でカインが所持する槍は消え失せ、サイファーを刺した
黒槍のみが残った。これがカインがイザベラを斬ろうとした決定的な証拠になってしまう。


邪竜の魔眼を餌にしてカインはイザベラの配下伝いでいくつかの指令を
こなしており、その所為で行動は全てイザベラに把握されていた。
カインにアリバイはなくサイファー、そしてイザベラを討とうとした疑いにより
投獄される。後に解放されたカインはアレンと大決闘を行った後に
王国を追放され、どこかへ消えた。


サイファーとカインを王国から消すことに成功したイザベラは
サイファーの代わりにシドを自らの護衛騎士に指名し、その
精神までも支配する。同時に王国を乗っ取るための計画も進めていた。
ただ一つの懸念材料があり、それこそは王家に繋がる何らかを持つ
禁書館の主、ユーリカなる存在だった。
かくしてユーリカは表舞台へと姿を表し、イザベラに蝕まれ
混迷極まる中で世界の終わりへと近づいていく王国に知恵と力を与えた。

禁書による力を授かったルカとアレンは英雄を率いて戦うようになり、
王国騎士団の総力は日に日に増していく。両名の厄介さに警戒しながらも
禁書の力こそが自らの研究に必要不可欠であることをイザベラは悟っていた。
王国の国力を削ぎつつも召喚された英雄を道具とするため、イザベラが案じた一計は
英雄を永久に幽閉することだった。この幽閉により後に大災厄の遺産と呼ばれた
「亡霊」たちが生まれる。


悪食竜を喚び出すための準備も整い、イザベラの計画によって
世界は急速に終わりへと近づいていた。王都へ押し寄せた飛竜の大群を
アレンとルカが率いる兵、そして英雄が迎え撃ち戦いの趨勢はアレンたちに
傾きかけたが、そこに王国を抜けたカインが現れマリアの胸を槍で突き刺す。
これによりイザベラの計画は完遂された……そのはずだったがマリアは死ぬことなく、
イザベラの計画は失敗に終わる。そしてルカはイザベラの思惑を看破しており
飛竜を撃退した後にイザベラは幽閉されることとなった。

イザベラ幽閉
イザベラが幽閉されたことで危機は去ったと誰もが思い込んでいた。
しかしイザベラの計画はさらに悪意に満ちた周到なものであり、
イザベラが幽閉された後に悪食巨竜が現れ、空と海、そしてルオン大陸に
侵攻を始める。選ばれし者と戦士たちがそれぞれの打倒に当たる中、
ドラ助は世界を繋ぐ「鍵」の在り処が王都だと突き止め、未曾有の災厄に
見舞われる王都を目指す。


後に大災厄と呼ばれる悪食竜の侵攻で焼け朽ちる王都にて
幽閉されたイザベラの命を絶つために選ばれし者はイザベラと対峙する。
しかしその前にジオが立ち塞がり、逡巡の果てにイザベラを護るため
選ばれし者と戦い、散った。選ばれし者はイザベラの命を奪ったが、
事態は収束を見せず、この世の全てを喰らいし者が産声を上げる。
イザベラは計画が失敗した際には世界が滅び、虚無へと還ることを望んでいた。

この世の全てを喰らいし者を鎮め、封じるために世界のよりしろが
その力を弱め、ドラ助が鍵を以って虚口を閉じることで大災厄は幕を閉じた。
各地に散った悪食巨竜は霊神に支配され、世界は再構築される……。

・エリザヴェラ
エリザヴェラ
大災厄の後、イザベラは四肢をもがれ片目を喪いつつも
まだ僅かに心臓の鼓動を止めずにいた。意識を喪い心を喰われた
イザベラ、そしてシドを聖令教会は確保しイザベラの心臓を動かすための
義体を用意してその命を永らえさせる。聖令教会はイザベラを端末として使うことで
竜卵を生み出した。そうして大災厄から17年、イザベラは
エリザヴェラとして意識のないままに空白の刻を過ごす。

イザベラを竜卵が見つけたことを切っ掛けにシドはイザベラを連れて
聖令教会を逃亡する。しかし追手を差し向けられたことで
シドは死んでしまう。この後、シドを素材とした機械兵士である
イージスが造られ、イザベラの盾となる役目を課せられた。
イザベラは意識を取り戻し、イージスに護られながら意識の奥で「鍵」を探す。


あごるん:「まとめ」と言っておきながら凄まじく長いのは悪い癖。
ちょっと関係ないところまで入れている。ほとんど小説の流れ全部を書いているが
読んでいない人にもある程度わかるようにこれでも簡略化している。これでも。

本当は小説のオリジナルキャラクターについてもそれぞれ書こうか迷っていたんだが、
「ラストカットイン」を持つキャラクターのみに絞った。


さて、イザベラの人となりについて触れる前にその計略について
いくつか触れておきたい。ほとんど詳細がわからないことだらけなので
自分の疑問点を整理するような形になるな。明確な答えはないと思って
もらって構わない。というかまず、この時点のロードラの殆どに明確な
答えは用意されてない。まあ、キリがないな。


→ディヘイティアの内乱

イザベラ☆4
小説で判明した事実なんだがディヘイティアはドラゴンを洗脳することで
戦力にしようとしていたり、良からぬことに使える薬草学などの知識が
ふんだんにあったりとまずきな臭い。ミハエルの血が濃ゆいんじゃないのか?

それはさておきディヘイティアの内乱が起きた理由らしきものは
幾つかあるので一つずつ紹介する。そのどれが決定的なものなのかは
少なくとも自分にはわからない。全部かもな。


① 貧富の差が激しかった
貧富の差が激しく貴族が私服を肥やしていたことで民衆の不満が爆発した。
というのが一応、表向きである。これ自体は本当のことなのだろう。
しかし一方で恵まれぬ貧しい国なのにも関わらずイザベラが生まれるより前には
ドラゴンを使った洗脳実験などに多額の財を払っているなど、怪しい部分が多い。

イザベラの持つ薬学の知識もそうだが、
ミハエルの暗部と言うべき部分が多く引き継がれた国であり
果たして真っ当な国だったのかはいまいちわからない。
いつか軍力を手に入れ、王国に反旗を翻す気があったのかもしれない。


② 帝国に狙われていた
これも間違いない。反王家側の人間に帝国が加担しており、
内乱を起こすだけの火種を与えたのは間違いなく帝国である。
一応はその目的は王国配下の小国であるディヘイティアを滅ぼすことで
間接的に王国の力を削ぐというものだったが……?

ディヘイティアは帝国の建国にも深く関わるミハエルを由来とする国であり、
帝国がミハエルの遺産を手にするために支配しようとしていたという説もある。


③ ル・フェイが唆した
実はこれには根拠がない。ル・フェイが唆して内乱で滅んだ小国があることは
ストーリーで明言されているが、小説ではそれについて触れてはいない。
とはいえ意味なくそんなストーリーを付けるとも思えないし
ル・フェイが唆し反乱が起こった国がディヘイティアであるという可能性も高い。

ただ一つ言えるのは小説版において発覚した様々な事実を踏まえると
ディヘイティアはどのみち滅ぶ運命にあったように思える。
ル・フェイが唆したとしてもそうでなかったとしてもその結末は変わりようがない気がして
ならない。


→なぜマリアは継承権をイザベラに渡さなかったのか?
マリア
少なくとも小説版の時系列の間はマリアはイザベラのことを
姉として信頼しきっている。気丈な姉であるイザベラがいるのになぜ、
王位を明け渡さなかったのか。
勿論これの答えもわからないのだが、実は小説版にて
ユーリカがトライエルの血筋の者にだけ「お告げ」を与える念話じみた
力を持っていることが発覚した。

これによって場所を問わずユーリカは国王、そしてマリアに
話かけることができる。既にイザベラの配下が多く
潜んでいた王国内だがユーリカからマリアに直接伝えられるお告げを
イザベラが聞くことはできない。頑なに王位を譲らなかったことも
ユーリカの助言なのかもしれない。まあ、マリアの責任感の強さと
見るのが妥当だとは思う。


→邪竜の魔眼
ダリア
実は小説版の時系列の中で大怪盗ジョイは登場している。
しかし途中から姿を見せなくなり、市井の間では処刑されたのでは?
と疑う者も出るように。勿論、騎士団長のアレンは処刑などするはずもない。
言うまでもないが邪竜の魔眼を用いてカインを操るためのイザベラの奸計は
この時期だ。つまりジョイがダリアと出会い逃げ出したのは小説版下巻の
裏で起こっていた出来事ということになる。

ダリアが閉じ込められていたのは王都地下であり、この時点で
王都地下を支配していたのはイザベラの息のかかった者のみ。
ダリアは邪竜の魔眼の「器」であり、その目は開かないようにとされていた。
これは邪竜の魔眼の力で体が崩壊したら器としての用がなせないから
だと思われる。しかしイザベラが手中に収めようとした寸前にダリアは
覚醒し、ジョイと共に逃げ出した。


その後はシャルロッテのストーリーに繋がる。
イザベラは秘密裏に帝国と繋がっていた節があり、帝国に要請して
魔眼を奪い返させた……と見るのが妥当か。その場合はダリアの
目は奪われていることになるのだが、カインに後に魔眼が渡っていることを
考えればまあ……そうなるかなと。ただこの辺りも勿論詳細はわからないので
どういう形で決着したのかはわからない。


→小説版でのイザベラの「研究」とは?

軽く説明。当初の研究は竜の死骸を元に竜を繋ぎ合わせた
怪物を作るというもの。これは「偽悪食竜(ナグルファル)」と呼ばれ、
悪食竜を信仰する邪教徒にこれを研究させていた。
そして魂の残滓を触媒に偽悪食竜の技術を応用する方法で生まれたのが
死んだ人間の残滓を永遠に戦う人形に仕立て上げる研究。
「庭園の人形(オーナメント)」あるいは「偽果(シェードカープ)」
と呼ばれた。この研究成果は後の「亡霊」に似ており、ほぼ同じものである。

ちなみにどちらにもイザベラの持つ薬草学が活かされており、
逆に言うとディヘイティアに数少なく受け継がれてきたその知識なしでは
研究は成り立たない。つまり最初からサイファーが気づく余地はあったということ。


これらの研究成果は邪教徒を討滅したことで粗方、騎士団が回収したのだが
それが災いとなった。倫理観の欠けた研究の多くは王国の知識階級の
興味を惹き、イザベラの目論見通りに研究者は増える一方となった。
しかしほとんどの研究者に罪の意識はなく、「庭園の人形」も死んだ人間を
生きた人間の代わりに戦わせる、くらいにしか考えていなかった。

とはいえこれについては後の世に出てくる英雄召喚も似たようなものであり、
それはそれで考えさせられるものがあるが……。


→小説後のイザベラの研究
永霊王A
召喚された英雄の魂を永遠に封印する方法はおそらく、
「魂の塔」と呼ばれる建築物がその正体。これに幾つかの英雄、
そしてアルトリウスとエンゼリカの魂が封じられ亡霊と化していた。
ただしこのイベントが開催されたのがv1.10~v1.2.0(くらいだった?)
かなり早期の時点でありガイド台詞も少なく結末がどうなったのかよくわからない。

ただし選ばれし者がドラ助に導かれて魂の塔へ到達したのは間違いなく、
後にアレンやルカがアルトリウスを喚び出していることから考えると
選ばれし者が魂の塔を破壊したことで封印された魂は解放されたと
考えて良いだろう。

ジーク[強化型]
グルトと共に悪食竜と戦ったグルト特別任務では、
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とジークが疑問を抱いていた。王国管理の施設で
悪食竜の卵が量産されていた事実。これも当然、
イザベラの行いだろう。


→イザベラの失敗

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イザベラは王都へのドラゴンの襲撃の際に残り一手まで
迫っていたとされる。
カインがマリアを殺害することでイザベラに王位が渡るから……?
と見て間違いはないがそもそもカインがマリアを殺す理由がよくわからない。
カインはイザベラに深い憎しみを抱いているはずだし、普通に考えれば
これ以上イザベラがカインを操る方法はないと思われるのだが。

ともかくこれが失敗した、つまりマリアが死ななかったことで
イザベラの目論見は潰えている。さらにこの時点でイザベラの所業について
少なくともルカは知っており、証拠が揃っていたこともあって
幽閉は免れなかったのだろう。イザベラの本性については小説版後半で
ルカも掴みかけていたが、サイファーが死ぬ前にルカに遺しておいた手紙で
それはほぼ確証に変わった。


→イザベラが張った二重の罠
イザベラ
イザベラの計画は失敗に終わり幽閉された。しかしこれで
全てが終わったわけではなく、むしろこの計画がご破産になったことで
ついにイザベラは世界を虚無へと還すことに決めた。

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悪食巨竜襲来の前イベントでドラ助が思わせぶりなことを
ピーチクパーチク言っていたことがあったよな? あの
「幽閉されているはず」は勿論、イザベラのこと。つまり
ドラ助含む全員がイザベラが幽閉されたことで事態は収束したと
勘違いしていた。むしろ逆であり、イザベラが失敗した時にこそ
悪食巨竜が現れる算段となっていたと見るほうが正しい。

イザベラは計画が失敗するまではマリアの命を狙っている。
つまり王位のことは最後までは諦めていなかったことになる。
しかしそれに失敗した時、悪食巨竜が現れるようになっていたということは
王国を乗っ取ることに失敗した際には世界を滅ぼすつもりでいたということだ。


→イザベラの死
エリザヴェラ
選ばれし者はジオの後にイザベラを殺害したものと思われるが
それにしても四肢がもがれ、心臓が一部喰らわれ、片目がない……と
あまりにも酷い死に方である。選ばれし者がどこまでやったのかは
わからないが……。
勿論王都は竜に滅ぼされつつあったので竜によって四肢を
引きちぎられた可能性も高いのだが。それにしたって惨い。


→イザベラの鍵
イージス
当ブロゴではシドが死んだ後イージスに、そして
イザベラは意識を取り戻した……という考察を行っている。
全面的には信じないでほしいがその前提で語る。
イザベラが意識の中で探している「鍵」は虚口を開く、
あるいは閉じるための世界を繋ぐ鍵である。

恐らくはドラ助が大災厄を鎮めるために使ったのがこの鍵であり、
「世界を開く」「世界を閉じる」その両方の用途があるからこそ
「世界を繋ぐ希望/絶望の鍵」というアクセサリー文なのだろう。
イージス
イザベラは一度失敗し、全てを滅ぼそうとした。滅びなかった世界に
意識を取り戻したイザベラは「鍵」を得た時、次はどのような選択をするのだろうか。
再び世界を滅ぼすのか、それとも。





イザベラ[火]
イザベラのルーツは虚無にある。突然に家族と国を奪われ、
浮浪児として木の根を齧るような生活を送ったことで
イザベラは心までも奪われた。養子として国王に引き取られ、
どれだけ環境に、出会いに恵まれても満たされることはない。

イザベラを護るためにオフィーリアが死んでも、
心優しい国王が愛娘のように可愛がっても、妹となった
マリアと仲睦まじく生活していてもその心に響くものはなく
それらを容易に切り捨てることができる。


しかしそのイザベラが情に揺さぶられている場面がある。
小説のラスト、サイファーを謀殺したイザベラは涙を流す。
その涙は知らずのうちに流れ出ていたものであり、イザベラはこの後に
駆け込んでくる騎士たちに演技を見せるために涙を流し続けるが、
最初の一滴だけは本物の涙だった。イザベラが全てを喪う前、
まだ幼かったサイファーと交わした約束。イザベラにとってサイファーは
唯一、心より信じられる無二の騎士だった。

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ジオとの再会、そして憤怒の騎士であるジオが
イザベラを斬ることなく護ろうとしたことにイザベラは
どうしようもない愚かしさを感じ、最期に言葉をかけている。
「そしてもう眠れ」
幾つもの修羅場を越え、最期には信じた者に裏切られ全てを喪ったジオへの
僅かな優しさか。この言葉に全ては込められているように思う。


イザベラ幽閉
エリザヴェラ
RTD世界はリセットされ、白紙に戻される。
零へと還るというイザベラの願いはある意味で果たされた。
全てのキャラクターが虚無の中で自らの人生と向き合う中、
イザベラはその結末に納得できたのだろうか。