◇テリヤキ◇

ドーモ、あごるんです。
ロード・トゥ・ドラゴン がサービス終了するということで、
最期のキャラ語りをしたい。 
基本的に全キャラクター(ラストカットインのあるキャラ)について語りたいと思っている。
どんなキャラクターでも一文以上の感想と、
「終わりの道」でのラストカットインを用意する。


米 注 米  

ただし、おそらくこれが最期の機会になるので語り記事には

・物理グッズ(サントラ、ラフデザ、公式データブック、ノッベル)の情報
・根拠のない想像、個人的な妄想、忌憚なき意見の数々
・性癖

などが大いに含まれる。はっきり言ってキャラクターの「最終的な考察」には
成り得ないので注意してほしい。
このロードラというゲームの中で自分の視点で見たキャラクターを
ありのままに語ることになる。極々、個人的な感想だ。

ユニット画像・ストーリー画像については色々と事情があって貼らない。
ストーリーがわからない場合はWikiなどを参照して欲しい。


もしこれらの記事を見る方がいればその点に注意してほしい。
前置きは以上。
 
この記事では  ガイストニア から

シャディール
ガイスト
ニア


について。

・シャディール
シャディール
砂漠の国を支配する女王。
若くして王位を継いだ彼女にとって民と国を裁定するための基準は
古より継がれし習わししかなく、それに反するものを全て公平に裁く統治者である。
しかし、そんなシャディールを変える出会いがあった。

奴隷のニアはシャディールにとっての初めての友であった。
心無い統治者であったシャディールは友を持ち初めて変わり、
奴隷であったニアを古来よりその地の守り神とされる老龍に生贄として
捧げることを決める。


生贄となるニアは毒薬で視力を奪われ、生贄の日はついに来た。
しかし国を守護する神竜は通りすがったガイストによって亡きものにされ、
ニアは共に砂漠から逃げ出すことになる。心を持ち、ついに決めた裁定を
裏切られたシャディールは怒りのままに全てを否定する暴君となった。


あごるん:シャディールのその後については全く情報がないが、
ニアとガイストは最期まで旅をしているのでシャディールの手にかかった、
ということはない。あんしん。
シャディールのストーリーだけ見てもいまいちわからないので憶測も
交えて色々と語ってみよう。


シャディールのストーリーによって明かされたことだがニアは奴隷の立場らしい。
一奴隷であったところをシャディールが気に入り、友にしたのだろう。
さて、ここでシャディールの
「彼女が初めて心を持って、そして下した裁定が、間違いだった事を示す」
という部分に目を向けたい。シャディールは何に対して心を持って裁定を下したのか。


まず生贄を捧げる老龍は国を守護する「神竜」だとシャディールのストーリーには
明記されている。つまり悍ましい化け物のご機嫌取りではなく、
これは立派なしきたりなのだ。そう考えるとシャディールが何を以って
「心ある」裁定を下したのかが見えてくる。
神事の生贄と考えれば奴隷であるニアが選ばれるのはまずおかしいのだ。

シャディールは初めて得た友を得難いものだと感じ、
それ故に栄えある「神竜」の生贄に相応しいと決断した。
そのためにニアから視力を奪い、奴隷という立場を無視して引き立てた。
結局のところシャディールは友を得ようが心を得ようが、
優先順位としては「古より継がれし習わし」の下に置いているのだ。


そうした価値観を持っている時点でニアとはどのみち
本当の友にはなれなかったのかもしれない。
そういえばシャディールは若くして王の地位についたと言うが、
もしかしたらセトとイシスの相討ちが関係しているのだろうか?
G.Sの戦争がいつ起きたのか時系列がわからないから確定できないけど。

シャディール☆5シャディール
共感しにくいキャラクターだと思うがデザインは非常に好き。
進化前は天秤に「正」と「負」それぞれを表す何かが載っているが、
進化後は両方が髑髏に。つまり全てを否とする暴君の裁定が表れている。


・ガイスト
ガイスト
呪いから民衆から恐れられる骸骨の姿となった騎士。
竜を倒し続けることで呪いが解けると信じており、
当て所無く彷徨いながら竜を屠り続けている。

ある時、砂漠のある遺跡で竜に食われそうな少女を助け、
巨大な老龍を屠った。後に生贄として捧げられた少女・ニアと共に
砂漠を去り、各地を旅している。


王都に立ち寄った際にサイファーとすれ違い、彼を警戒させるが
ニアの仲裁で事なきを得た。ニアに自信を持たせるためにサイファーに
ニアの絵を見せて、素直な賞賛を述べたサイファーに好感を抱いた。
港で船に乗り南に向かうことを伝えた後、サイファーとはその場で別れている。


大災厄を越えて二人は様々な土地を訪れ、人々と交流した。
旅を続ける中でガイストは呪いが解け始め、その体は少しずつ
朽ち、灰に戻っていった。


あごるん:ここまで三人を取っているのは様々な理由があるが、
やはり自分のお気に入りだからだ。私情が入っている。
私情だけで書いてきた記事群だから当然だが。

目の見えない少女と骸骨騎士……という二人。
ということでガイストはニアに自らの姿を隠して共に旅しているのか、
と思われたが実はそうでもなく。ニアもガイストの体のことを見えはしないものの
理解しているらしい。この二人のイメージは小説版を見ると大きく変わると思う。

……何!? 小説版を持っていない!?

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ガイスト

結局、呪いの詳細はわからなかった。
どうして彼が呪われ、竜を倒すことになったのか。各々想像するしかない。
上述しているが小説版にニアとガイストが登場しており、王都で
サイファーと出会っている。ローブを着ているとはいえ近くで見れば
非常にわかりやすいらしく流石のサイファーも驚いていた。

無骨な人物かと思っていたが口調からは純朴な青年であり、
ニアを「歴史に残る芸術家」になると言い、自信を付けさせようとしている。
サイファーのことを「騎士様」と呼び、王国騎士隊にドラゴンの絵を見せることに
対しての警戒を持ったりとまともな常識を持っている。
生まれは王国かもしれない。


大災厄前からニアと共に旅をしていたので短くて17年は確実に
一緒に過ごしている。これはほぼ夫婦では?
美女と野獣……という見た目とは裏腹にニアがガイストを
たしなめるような場面も多く釣り合いの取れた二人である。

竜を倒すことで呪いは解けるが、呪いが解ける=人に戻る
ということではなかった。呪いを解く度に体が灰になっていくのを
ガイストが自覚していたのなら骸骨のままの姿でも竜を倒さずに生きる
ことはできたのかもしれない。

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ニアの瞳は朽ちていくガイストの姿を映さず、
ニアとガイストの道が別れる先を映すことはできなかった。
つまり、ガイストは朽ちゆく自らのことをニアに話さなかったのだ。
自らが生きることよりもニアが旅をし、絵を描き続けるために
戦い続けた。ニアが「歴史に残る芸術家」になることを願って。

ガイストの生きる目的はいつしか変わっていた。


・ニア
ニア
古くからの風習が残る、或る砂漠の国に奴隷としてニアは生まれた。
国王であるシャディールに友として認められ、特別に学ぶことを許されるが
シャディールの裁定により視力を奪われ、老龍への生贄に定められる。
しかし来る日、遺跡にて老龍に食われる寸前に現れた骸骨騎士・ガイストによって
老龍が殺害されたことでニアは永らえることとなる。

竜を屠る旅を続けるガイスト。その姿は見えないが確かな心の光を感じたニアは
命を救われた恩返しをするために共に旅に出ることに決める。
盲目の身であり旅は過酷を極めたが砂漠を去り、ニアは絵を描きながらの旅を始める。


ガイストと共に王都に立ち寄った際、ガイストを警戒したサイファーの前に出て
その警戒を解いた。その際にサイファーにガイストと同じ心の光を感じ取り、自らの絵を見せている。
盲目で自らの絵を見ることができないことから自信がなく、あまり絵を見せたがらない。
その自信の無さをガイストは案じていた。

盲目になったことで会得した才能なのか生来持っていた力なのか、
「予知夢」で歴史の一頁を垣間見ることができる。その夢を見たままで
絵に描いており、各時代の節目を正確な形で読み取っていた。
これはサイファーの見立てだがニアは特殊な環境で学んだような雰囲気があり、
実際にニアは王族であるシャディールの友として生きていた過去がある。


大災厄を越えて旅を続けており、大災厄から17年後のレオニード港では
ドラ介とぶつかったことで彼と少しだけ言葉を交わしている。
その後はフードを被ったガイストに呼ばれ港を後にした。
旅は長く続き、様々な季節、土地を巡り絵を描き続けた。
呪いが解けたガイストが灰となり消えた後もその旅は続き……。

ニア新 
閉じていく世界を最期まで歩み、ただ一枚だけ絵を遺した。


あごるん:王都でサイファーと出会った際の年齢はサイファー視点で
15,6歳。品のある口調で話し、可憐であると描写されている。
さらに「小さな胸を押さえ」とあり、小さな胸であることが描写されている。

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ちなみに物理版ロード・トゥ・ドラゴン サウンドトラックに付属する
ブックレットの絵こそニアのもの。小説版で描写される絵とブックレットの絵は
合致している。サイファーに見せた時点では空白の時代までの絵しかないが、
サントラでは虹の時代、禁書館で書を紡ぐユーリカの姿が描かれている。
当然、予知夢でなければニアの知り得る情報ではない。

閉じていくRTD世界でも最期のほうまで残り続け、
一枚の絵を遺した。これはニアの持つ予知夢などの鋭い感覚が
あったからこそかもしれない。

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ニアのマントの裏には文字が書いてあるというのが通例であり、
新ニアの纏うマントにも文字が書かれているようだが……流石に小さくて
読めない。このマントは新ニアの進化後で初めて出てきているが、
どうもニアが身につけるには大きすぎるように感じる。
ガイストが身にまとっていたローブの一部なのではないだろうか。


先ほども書いたようにガイストとニアのまとめを後に回していたのには
理由がある。
ニアは閉じていったRTD世界を最期に観測した。つまり、
我々と似た立場にある。ニアが描いた絵を我々が物理ブックレットとして
読んだこと、ニアの描いたロードラ文字を我々が解読したこと。


そしてニアがRTD世界を観測する最期の住人となったこと。
それらは無関係ではない。ある意味で我々はニアの絵や言葉を
共有する形でロードラの世界観に触れていた。
自分の贔屓なしで言っても特別な立ち位置のキャラクターなのだ。
最後に新ユニット化され、語り部となったことにはそういう理由があると
個人的には考えている。

ニア
この「最期のキャラ語り」を書く理由になったラストカットインは
RTD世界が解け、物語が閉じていく瞬間の彼ら、彼女らの一言だと
自分は推測している。だからメタ発言があったり、既に亡くした誰かの欠片に
キャラクターたちが触れている。

解けていく世界で要素まで分解され、そこでようやくニアはガイストを
見ることができた。
それは最期まで残り、絵を遺したニアへの報酬のような気がしてならない。