◇テリヤキ◇

ドーモ、あごるんです。
ロード・トゥ・ドラゴン がサービス終了するということで、
最期のキャラ語りをしたい。 
基本的に全キャラクター(ラストカットインのあるキャラ)について語りたいと思っている。
どんなキャラクターでも一文以上の感想と、
「終わりの道」でのラストカットインを用意する。


米 注 米  

ただし、おそらくこれが最期の機会になるので語り記事には

・物理グッズ(サントラ、ラフデザ、公式データブック、ノッベル)の情報
・根拠のない想像、個人的な妄想、忌憚なき意見の数々
・性癖

などが大いに含まれる。はっきり言ってキャラクターの「最終的な考察」には
成り得ないので注意してほしい。
このロードラというゲームの中で自分の視点で見たキャラクターを
ありのままに語ることになる。極々、個人的な感想だ。

ユニット画像・ストーリー画像については色々と事情があって貼らない。
ストーリーがわからない場合はWikiなどを参照して欲しい。


もしこれらの記事を見る方がいればその点に注意してほしい。
前置きは以上。
 
この記事では ワノクニ崩し から

レン
ナタル
セキト

ハクヒ
ミツキ

ムツキ
ムサシ
こじろう
フウマ

いすず
あまてらす
ヤマト


について。

・レン
レン
数年ごとに世界各地を転々としている流浪の医者。
長年の修練で培った医術で貧しい者を幾度となく救ってきた。
ワノクニに移り住んだ際も貧しい者に医を施すという信念の元、
首都である大和ではなく近隣の町外れに診療所を構えている。

かつてのあまてらすとの決戦の後、心と体に傷を負い
記憶を失ったかつての使徒、ナタルを見つける。
その後はナタルの心が戻るまで面倒を見続け、癒えた頃に
ワノクニを去っている。


あごるん:地味~~~~に謎の人物。常人ではない感じがするのだが。
自分が勘ぐっているだけで複雑な正体はないのかもしれない。
ナタルの傷と心が治るまで助け、その後に去っていった。
追撃に対するただならぬこだわりを感じる。


・ナタル
ナタル新
かつてのワノクニを決する死闘の中でヤマトを助け、
生死不明になっていたが戦いの後、大和の近隣の町外れの森で
レンによって発見される。心と体に深い傷を負っており、
記憶と共に心身まで喪失するような状況ではあったが、
レンによる医術と長い時間がナタルの心を徐々に癒やしていった。

快復後は森の動物相手の腕試しを始め、力づくで得た子分が
百に及んだ時に修行の度に出る。二人の姉のアクセサリーを身に着け、
傷の残る体でワノクニを発った。
その後は選ばれし者とも手合わせしている。


ワノクニ崩し。そして化神の復活という未曾有の混乱に
ワノクニが見舞われた際、都で暴れていた化神の一角、
ラセツの前に姿を現す。


あごるん:あまてらすとの大戦の際にヤマトを守って
深い傷を負い、彼を無事に還した代わりに行方不明になっていたナタル。
レンによる治療によって傷を癒やし、心を取り戻した。
ナタル[焔王]☆5ナタル[焔王]
カグラとセツリ、二人のアクセサリーを身に着けている。
かつての大戦で受けた傷は痕として残っているが……。


実のところ、ワノクニでの大戦と大災厄が同時期に起こったわけではないと
個人的には考えている。時系列的にはワノクニの大戦→大災厄。
ただこれも特定できるような描写はない……。

敢えて言うならユーリカと選ばれし者が出会った「禁書館を巡る戦い」イベントにおいて
ワノクニへの扉が通じた際、既にヤマトは剣神として山で暮らしていた。
「禁書館を巡る戦い」は確実に大災厄以前に起こった出来事なので、
大災厄よりもかなり前にヤマトが神になっていると考えられるが……。
まあそれは置いておこう。


ワノクニ大決戦ではラセツと対する。同じ槍同士だが……。
残念ながらこちらはヤマトやあまてらすのように新ユニットなどでの
語りはなかったのでその続きは不明。

カグラとセツリという二人の姉、そしてレンと良縁に恵まれている。
ただ、これは運が良いというよりはナタルの振る舞いが縁を
引き寄せているように思えてならない。ナタルが師としてヤマトを導いたことが、
あるいは彼を守ったことが。そうしたナタルの信念ある行動こそが
ナタルの未来への道を紡いでいるように思う。


・セキト
セキト
ワノクニでの大戦が集結して15年。
あまてらすによる滅びを回避したワノクニではあったが、
戦火の爪痕と貧困が全土を覆っていた。
自然と民草の怒りは帝へと向き、暴徒も現れようとしていた。
セキトはその暴徒を率いる頭であった。

ただ、セキト自身は貧困とは関わりがない。ただ
自己顕示欲のために同士を募り始聖宮へと乗り込んだ。
しかしそこに剣神ヤマトが現れ、彼を制して争いを終わらせた。


後のセキトは帝を守る八刀となっており、
帝が倒れた際には他の八刀を疑うなどの思慮深さも見せている。

ノーマルクエストにて大陸へと渡ったこじろうを
連れ戻すために現れ、選ばれし者と言葉を交わした。
方向音痴のこじろうを捕まえた後は船でワノクニへと帰っていった。


あごるん:ラストカットインはヤマトに対してだろう。
ストーリーでの彼とヤマトの関係を語るものはないが、
ヤマトによって救われ、後に剣の才能を見込まれて
八刀へと推薦された……というところだろうか。

進化前では「年寄りは引っ込んでやがれ!」
進化後では「もっと労え年寄りをよぉッ!」
となっていてセキトの変化が伺える。


元はワノクニの砂漠の民らしい。
詳細は不明だが大戦や貧困と無縁ということであり、
ワノクニの中でも変わった土地なのかもしれない。
暴徒の頭ではあったが帝を憎んでいるわけではないこともあって
八刀になれたのではないだろうか。

ノーマルクエストで現れた際には落ち着いた態度を見せている。
ちなみに大戦から15年後にセキトはヤマトと出会い、
さらにその5年後にはヤマトは山へ。少なくとも5年は経っているが、
年寄りと呼べるほどではないような……?


・ハクヒ
ハクヒ
始聖宮にて帝に仕える八刀の一人。
不眠不休でワノクニの復興に尽くす帝の姿を見て、
帝が倒れた際のことを懸念するが……。
帝が何者かによって斬られ、倒れたことでハクヒの予感は的中してしまう。

倒れた帝の代わりとなるべきはハクヒを含む数人が知る伝説。
ワノクニの剣神となったヤマトしかいない。帝によって
足を踏み入れてはならない場所とされるそこへハクヒは立ち入り、
ヤマトの姿を探す。すると不意に山にかかる靄は取り払われ、
20年来変わらない剣神ヤマトが姿を現す。


実は在来種である鬼の末裔であり、鉢金の下に角を隠している。
ワノクニで蘇る化神たちも太古の悪鬼だが、ハクヒとどう
関係していくのかは不明。


あごるん:ちなみに「八刀」であるという証拠はない。
「白銀の座」という言葉や帝へ仕えていることから八刀だと
自分は思っているが。

先のセキトのストーリーと繋がってくるが、セキトをヤマトが
止めたのは大戦から15年。ハクヒのストーリーではヤマトは「20年来」
となっており、この5年の間に帝とヤマトは袂を分かち、
ヤマトは山へと居を移した……と自分は見ている。


ハクヒ視点で「20年来」なのかどうかについては不明。
つまりハクヒ自身が20年前からヤマトを知っているということになると
見かけ通りの年齢ではないことになるが……その辺りは鬼の末裔だし
多少は納得できるかもしれない。

帝が倒れたこともセキトのストーリー関連。帝が斬られたことで
帝の代わりとなる人物を探すべく、ハクヒはヤマトの元へ訪れた。
ただし後の時系列となる出来事においてもヤマトは山を離れてはいないので、
ハクヒの申し出をヤマトは断ったものと思われる。


鬼の末裔……というのと化神を封印した「かの鬼」というのが
関係してきそうだったが詳細がわからないまま終わってしまった。
ラフデザのハクヒちゃん、カワイイヤッター!


・ミツキ
ミツキ
祭事の際に空へと打ち上げられる光と炎の芸術品、
「炎華」の若き職人。国祭である終奉祭を任されたことで
父から継いだその夢を叶えたみつきは終奉祭の準備のために走り回るが……?

物の組成に変化を加えられる才。龍を縛る鎖を断ち切るという
目的のために何者かがみつきを手に入れる。悪食化によって
それは成され、ミツキはワノクニ崩しのための手駒となる。


あごるん:炎華は物の組成に変化を加える……つまりこれは
爆炎花に似た技術ではないかと思われる。大陸から伝わって残っていたのか、
あるいはワノクニ独自に生み出された技術だったのか。

みつき→ミツキは悪食化を表す変化。量産型悪食王になってしまった、
ということだろう。悲しいね。


・ムツキ
ムツキ
ワノクニに根ざす高い塔、「天守」の若き主。
天守はその名が示す通り、天、すなわち祭事における天色を守護する任を担う。
しかし同時に天守の咒法は門外不出の禁忌とされており、主であるムツキのみが
一人で終奉祭の準備に走っていた。

天守の咒法はかつてから外法と呼ばれた。それは鬼が遺した禁呪ゆえに。
ワノクニを閉ざすために天守の咒法を持つムツキを何者かは欲し、
悪食化によってムツキはワノクニ崩しのための駒とされてしまう。


あごるん:ワノクニを閉ざすための咒法。化神と同じ鬼の咒法ならば
化神の封印を解いたのも咒法という可能性はあるが……。
ワノクニ崩しの犯人が化神の封印を解いたのかは不明だが、
同じ時期に起こったことなのは確かなので関連性は確実にある。

ちなみに名前通り、ミツキが終奉祭の三月前。ムツキが六月前。
なのでムツキのほうが先に悪食化していることになる。いや、
どうでもいいかもしれないが。
九月や十二月もいるのだろうか。たぶんいない。


・ムサシ
ムサシ
幼なじみのこじろうと共に、ワノクニの帝を守護する「刀」として育てられた。
剣神ヤマトを剣の師としており、成長した後は八刀の筆頭を
こじろうと共に担う。
「圧」のムサシと「速」のこじろうの名はワノクニ中が知るほどのものとなるが……
ある日、ムサシが帝を斬ったことで全ては瓦解する。

裏切り者となったムサシは絶海の孤島にてこじろうと決闘を行った。
三日三晩続いた戦いはこじろうの勝利に終わり、ムサシは死、
彼のワノクニ崩しは終わった。


化神の解放によって始聖宮が燃え、都が闇に呑まれゆく中で
セイメイの力によって蘇ったムサシは今一度、「刀」に戻る。
夜が明ければ骸に還る身でありながら儚き夢を達するために。


あごるん:こじろうと共に育てられて八刀となったが、
帝を斬り、こじろうに殺された。帝を斬ってはいるが帝は死んではおらず、
犯人探し(ハクヒのストーリー)の末にムサシが犯人だということが
判明した……という流れだろうか。

帝を斬った理由こそ不明だがムサシは彼なりに後に起こる厄災を予見しており、
それを防ぐために行動していた……と見るのが一番筋が通っていそう。
セイメイに蘇らされた際も一連の出来事について悟ったような
アトモスフィアを漂わせている。


なぜこじろうやヤマトなどの頼れそうな仲間に話さなかったのかは不明。
まあ、そうできる状況になかったということだろう。


・こじろう
こじろう
幼なじみのムサシと共に、ワノクニの帝を守護する「刀」として育てられた。
剣神ヤマトを剣の師としており、成長した後は八刀の筆頭を
ムサシと共に担う。
「圧」のムサシと「速」のこじろうの名はワノクニ中が知るほどのものとなるが……
ある日、ムサシが帝を斬ったことで全ては瓦解する。

裏切り者となったムサシと絶海の孤島にて決闘を行い、
こじろうが勝利したことで争いは終わる。それからは
八刀は欠けたままに続いている。


大陸にワノクニの龍が渡ったことを切っ掛けにして王国より呼ばれ、
ワノクニから大陸へと渡った。しかし非常に方向音痴であり、
迷っている間に空腹で行き倒れ、選ばれし者と出会う。
その後に無事に王国に行けたのかは不明だが、迎えに来たセキトによって
ワノクニへと連れ帰られた。


あごるん:ノーマルクエストで語られた大陸に現れたワノクニの龍は
ワノクニ大決戦の伏線のようなものか。どうもノーマルクエスト内では
ワノクニについてそれ以上語る気はなかったようなので、やはり
イベントとして用意するつもりだったのかもしれない。

ラセツと斬り結んでいた黒刀の剣士がこじろうではないかと
自分は思っている。その場合は仲間を「二人」なくしているということで
セキトやハクヒの安否が危ぶまれるが……。


ドラ介が知っているこじろうの評判など、色々な謎が多い。
そうでなくともムサシをこじろうは手ずから斃しているわけで、
その辺りについてもワノクニ大決戦で骸のムサシと出会って
何だかんだと決着がありそうだが。はてさて。


ちなみにせっかくなので八刀を並べてみる。
これは自分の想像を多く含んでいるが。

こじろう(闇)
ムサシ(光) 
ハクヒ(光)
フウマ(闇)
セキト(火)
カグヤ
アマギ
???

今のところ三種以上同じ属性が被っていることはないので、
アマギが火、カグヤともう一人が水属性……と自分は予想している。
「黒鉄」「白銀」など「色+金属」が由来の二つ名のようなものがついている。
水属性に「青銅」があるのではないかと予想していた日が懐かしい。

ちなみにムサシは「刀神」であり二つ名はついていない。
これは帝を裏切り、後にこじろうに斃されたことで八刀ではなくなったから
だと自分は思っている。


・フウマ
フウマ
ワノクニ最後の忍の末裔。世が太平を迎えたことで里は解散し、
無職となってしまった。引っ込み思案な性格のため行動を起こせず
途方にくれていたところ、火縄銃遣いのいすずに声を掛けられる。
後にいすずの取り計らいによって「八刀」の一員に加えられた。

遥か昔に存在した伝説の抜け忍である「零」に憧れている。
一人の女子のために里を抜け、厄災を払って死んだその生き様こそ
フウマが目指すものであり、フウマが生涯護るべきはいすずだと定め、
以来声を掛けることなく見守り続けている。
だが、いすずは男だ。


あごるん:ワノクニ最後の忍の末裔なのに子が遺せなさそうな男。
何だかんだと身内での勢力争いはあまてらすによって幾度となく
起きてきているので、忍びの役割はそこにあったのだろう。
横暴な神が消え、太平となったことでお役御免となるのは何とも皮肉な話だが。

いすずが口利きをしたということは剣神であるヤマトの繋がりだろうか。
ということはまだヤマトが始聖宮へ足を踏み入れていた頃の話?
詳細な時系列がわからないが……。


ワノクニ大決戦編ではセイメイによってフウマの憧れの忍びである
ゼロシキも復活する。ただ、おそらくは敵として。
フウマとの戦いになりそうなものだが、その展開は非常に熱い。
背にいすずを守りつつ戦うフウマ、その生き様を見て満足して骸に
還るゼロシキ……みたいな。だが、いすずは男だ。


・いすず
いすず
赤子の時、雪降る冬の或る朝に神の棲む社の前へと捨てられていた。
社の主である剣神、後に忌神とされるヤマトに拾われて
我が子のように育てられた。その恩義へと報いるために
炊事、洗濯、門前払いまで何から何まで身を粉にして朝から晩まで尽くしている。

主であるヤマトが帝と袂を分かってからはヤマトが社の外へ出ることはなく、
帝の使いが来ることもなくなった。それは彼らの自衛の策でもあり、
完全な断絶こそが今のヤマトと帝の関係だった。
しかしその取り決めを無視するように八刀の一人であるカグヤは
社の前へと現れる。


あごるん:かわいいいいいい! 最強!
いすず自身については彼以外のストーリーではフウマくらいでしか
語られておらず、ワノクニ大決戦へとどう関わってくるのかは不明。

では、いすずの正体について。
あまぎかあまぎの子だろう。
……。
流石に突拍子がないので色々な前提から考えてみる。


まず、ヤマトは生き返るためにあまてらすの霊焔を与えられた。
これは使徒、あるいは神としての器を成すためのもの。つまり
創造主が生み出した「神々」と似た機構の一部になる。これによって
ヤマトは子を成せなくなった(新ヤマトのストーリーにて)

しかし、あまぎはアクセサリーには「その器はいつの日か、神の子を宿す」
とある。ではどういうことなのか。
単純に考えればヤマトがまだ人である間にその~あのアレがあのアレして
戦の後にあまぎが産んだというのはありえるが。ただ、いすずが赤子の時点で
ヤマトが社に棲んでいることを考えると戦の直後(一年以内)に産んだとも
いまいち思えない。


ところで宮内Dのインタビューでは
Q.ヤマトはあまぎをどう思っていたんでしょう 
今も昔も「大切な人」です。 
ただ、大切の意味は変わってしまったかもしれません。 
とある。

あまぎはかつてより大きく変化している。太平の世を迎えたワノクニのために
骨身を削る働きをしながらもヤマトを「忌神」として社に封じ、
関係を断絶するような冷徹な態度を取っている。
どうして二人は袂を分かつことになったのか。そこについても考えていく。


あまぎは元より帝の一族。その背後にはあまてらすの存在があり、
あまぎ自身が通常の人間ではない。帝の器となるべく生まれ、
そのように育つ。元は男の身体を持ちながら女として育ち、
やがて陰陽の陰。女性の部分が男性の部分を組み敷くことで
帝の器となる。

五帝の時代の帝である始原帝がその最たる例。
あまぎも同じ道を辿ろうとしていたが、あまぎの場合は
陰と陽が混ざり合い、「あまぎ(両義王)」として確立したために
あまてらすの傀儡とならなかった……と自分は考えている。
その辺りは過去記事のあの~アレだ!


陰と陽、二つの人格についてあまぎが語っているのが光/闇の覚醒進化での
ストーリー。ざっくりと書くと陽は強い信念に満ち溢れており、
陰は重く我欲に満ちた冷たい人格である。この二つの影響を同時に受け、
あまぎの主人格は形成された。

陰と陽が組み合わさり生まれた一つの人格がまた二つに分かれる。
陰(女)があまぎの中に残り、陽(男)は神(ヤマト)の子であるいすずとなった……と考えると
ヤマトへのあまぎの冷徹な態度、そしてヤマトにとって「大切」の意味が
変わったというのは頷けるのではないだろうか。


あまぎはワノクニを太平へ導くためにその選択をし、
ヤマトもそれを受け入れた。だからこそヤマトとあまぎの子であるいすずは
帝の子としてではなくヤマトの子として育てられた。
(そもそも人が寄り付かない山の上にある神の社にわざわざ
子供を捨てに来るわけねーだろ! 雪の降る朝に!)

ヤマトにとってのいすずは我が子であり、あまぎの半身でもある。
だからこそ二人の関係性は変わったが、それでもヤマトはあまぎを大切に
想っている……。
というのはどうだろうか。まあ、どうもこうもないか。


ちなみにヤマトはいすずを「妾にするには十二分」と太鼓判を押している。
もしかしたら帝の子であるならいすずも後に女性に変わる可能性があるのかも。


・あまてらす
あまてらす新
ワノクニでの戦を得て「不純なこそが純なる証」という
答えにたどり着いたあまてらす。魂が残る限りバベルに到達し、
何度でも蘇る。その摂理に支配された自らの生をやがて
あまてらすは夢中のものと思うようになった。

しかし大災厄が起き、バベルの仕組みが崩壊したことにより
あまてらすは魂の再臨を失うことになる。そうしてようやく
あまてらすは「夢」から覚め、人と同じように一度きりの生の
楽しみに心からの喜びを表す。


かつて支配していたワノクニへと戻り、燃え盛る
始聖宮にてアマギを焼き滅ぼしたユウカクの前に立ちふさがる。


あごるん
ジ・オース「ディオーネ、ヴァルトルス、アニマ……」
神々「良いお名前です!」
ジ・オース「あまてらす」
神々「!?」

根っからの享楽主義者というわけではなく、
神々の仕組み……魂の再臨による生の繰り返し自体に対して
虚しさを覚えており、それが享楽主義に繋がっていたのだとわかった。
この辺りはディオーネが神々に対して抱いている考えとよく似ている。


神に届く強さを持ちながら一つの致命傷で死に至る
ヤマトを見て生の儚さと、神々が不純としてきた人の生の「純粋さ」
という答えを得た。それをヴァルトルスに直接言ったことで一度
殺されてしまうが。

別に改心したわけではなくあまてらすはあまてらすのままだが、
自分も人と同じ儚い生を持ったことで少しは見方が変わるのではないだろうか。
しかし、一度きりの生を化神との戦いに使うのは流石の享楽主義……。


ラストカットインの「生生世世」は
生まれ変わり死に変わりして限りなく多くの世を経る意。
現世も来世も永遠に
……という意味。


・ヤマト
ヤマト新
あまてらすとの大戦で死の危機に瀕したが、あまてらすの霊焔を
与えられてワノクニの神となった。太平の世を迎えたワノクニの
首都は大和と名付けられ、ヤマトは剣神として帝であるあまぎを護る
剣士の育成などに励んだ。

しかし反面でヤマトはかつて使徒たちが住んでいた山の上、
神の社に封じられるように暮らし。やがて謁見を禁じられたことで
あまぎと直接会うこともないまま静かにワノクニの行末を
見守るようになった。神の社の前で拾ったいすずを拾い、
我が子のように育てる。


カミヤシロの封印が解けたことで化神が再び蘇り、
化神の一人であるイザナとヤマトが対敵する。
イザナが優勢かのように思われたがヤマトが剣を抜くと
戦いの趨勢は大きく変わった。
剣神と悪鬼の戦いはどう決着を迎えるのか……。


あごるん:ヤマトとあまぎに関してはもはやあまり言うことはない。
大体……いすずの考察に尽きる。

太平以降はヤマト自身が主張することは少なく、他のキャラクターから
見た「剣神」としての姿がストーリーに残っている。
ハクヒから、セキトから、あるいはいすずから。
そして敵であるイザナから見た剣神ヤマトの姿が世界に刻まれている。


「此の地の紡がれる末を、ヤマトは煙管を吹かしながら、
そして社に胡座を掻き、永劫独り、眺め続ける」
これだけがヤマト自身の選んだ道を語っている。
含まれるものが他にないから、もう語ることはない。
ヤマトは道を決めているのだ。



ワノクニについてはこの記事でまとめは終わり。
小さな土地(?)ではあるが、長く過酷な歴史があった。

サービス終盤のユニット(あまてらす、ヤマト)やインタビューなどで
全てが「ワノクニ大決戦」へとつながる形になっていたという構想を
知って、ややホッとした感じはあった。結局見れないことには変わりないが。
また一つ、折り合いを付ける切っ掛けとなった。