ドーモ、あごるんです。
四年間近く追ってきたロードラという物語が志半ばで終了してしまった
ことは悲しむべきことだが、遊んできたプレイヤーとして全体的な考察を
最後に残しておきたいと思う。


・ロードラ世界の始まり
・ロードラ世界の未来
・選ばれし者とロードラ世界の終わり


これらについて語っていきたい。
たぶん長いのでぶんかつする。
長い上に分かりにくい。がまんして読むか、
読まないかはこれを目にした人次第。



全体的な考察! などと仰々しいことを言っておいてなんだが、
まだまだ構想を残したままの終了になったことや自分の知識不足、
思い違いなどで穴だらけの考察となるとは思う。
あくまで一つの見解として見てほしい。

今後の「最期のキャラ語り」記事はこれらの考察を前提に
書いていく。

また、この記事ではコメントオーは受け入れていない。



この記事では ード について。



・七つの月と一つの月
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ロードラのサービス当初からフェンリスのストーリーなどで
語られているように、ロードラの世界には七つの月が存在する。
そして、ロードラの舞台となる大地も同じように月。
つまりロードラの世界は宇宙に有る八つの月を中心に語られている。

七つの月は最古の七種が住んでいた場所であり、
残る一つの月は「月の墓場」と呼ばれている。
まずは最古の七種について軽くまとめていく。


最古の七種
キコリ
かつては月に住んでいた各種族の祖先。
それぞれが生物の進化に必要な「鍵」を持っており、
これを守り通すために生き続けている。
最古の七種は宮内Dによると、「ユニット化されていないものも含めて
全て登場している
」らしい。

現時点でも最古の七種の全員が判明しているわけではないが、
当ブロゴでは後述するキャラクターを最古の七種としている。

D創造主(ドラゴン、人の始祖)
ガルマ・ガラド(龍の始祖)
キコリ(小型亜人の始祖)
北の世界の巨人(大型亜人の始祖)
マキナ(マキナの始祖)
パピルス(獣人の始祖)
リリス(翼人の始祖)


ちなみに最古種の一人にカリスがいるが、
最古の七種と、カリスと、王の、悲劇の幕が無慈悲に上がった」
というストーリーからすると最古の七種とカリスは別なのではないかと
自分は考えている。


最古の七種創造主を除く)は無の時代において
創造主と戦争し、敗北したことで世界は創造主創造主が生み出した神々・ドラゴンの
支配下に置かれることになった。これが世界の始まり。
ではどういう経緯で創造主と他の最古種が争い合うことになったのか。

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ユリイカ(☆5)のストーリーにおいて、
「最古の王」と呼ばれる七種のうちの一体が他の六体を欺いて
全ては始まった、と書かれている。この対立構造はそのまま
創造主と他の最古種の関係に似ている。世界を創り上げることを
創造主が望んだことが発端として戦争が始まったのだとしたら、
創造主=最古の王、で間違いはないんじゃないだろうか。


創造主
C-oIZchVYAE7gNL
創造主(D)=廻る刻を総べし者、あるいは廻る刻を創りし者
大元の姿は紫色の巨大な竜。
尾は何層かの色が連なり虹色のようになっている。
自らの魂を「D」ividing(分割)することができ、
分割した魂は創造主の偽魂体となる。

偽魂体と確定しているのは
・ユーリカ(エウレカ、ユウリカ、ユリイカ)
・ドラ助

おそらく偽魂体と思われるのが
・ヘウリスコー

となる。人格はいまいち定まっておらず、
強いて分けるなら「男性」と「女性」。
男性の場合は一人称は「僕」であり口調はヘウ・リスコーに近い。
(輪ノクニ内で再現された「創造主」の口調もヘウのものに似ている)
ちなみにドラ助は「ボク」。

創造主の偽魂体を「男性」にすればヘウ(ドラ助)、
「女性」にすればユーリカのパーソナリティになるのではないだろうか。

Eureka(エウレカ)はギリシャ語に由来する感嘆詞。
ヘウ・リスコー、エウレカ、ユーリカ、ユウリカ、ユリイカ、
ユリカ……表記ゆれはあるが全て同じ言葉から来ている。


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創造主は既に世界には存在しておらず、残留物質
模倣した創造主の影しかない。しかし、創造主自身の分け身
である偽魂体の一部が創造主の意志を継いでいる。
どの時点で本体が消失したのかは不明。


また、世界の管理のために生み出された神々も創造主
魂から分離した一部。ただしユーリカたちのような偽魂体ではなく、
ただの創造主の記録の再生でしかない(ディオーネのストーリー)
ほとんど全ての神々は世界の管理を任されただけに過ぎなく、
創造主の目的や世界の秘密については知り得ていないものと思われる。

創造主の目的は表向きでは「完璧な世界」とされている。
それ故にその意志を遂行しようとする神々は穢れのない世界を求めて、
バベルを以って世界を統べて来た。しかし創造主自身の言葉として
目的が語られている場面は少ない。
エウレカ
創造主の目的……にほど近いものを語っているのは
創造主の偽魂体と言える「エウレカ」
ここからロードラ世界について考察していきたい。


・ループする世界
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決して終わることのない戦い。
それは幾千、幾万、幾億続き、そののち再び繰り返される。
永遠の輪廻に彼女は囚われていた。
否、彼女では無く、もはや世界の全ては空虚な円環と成り果てていた


という文章を読んでまず真っ先に考えるのはロードラの歴史が
「ループ」していること……ではあるのだが、これまでプレイヤーが
見てきた歴史そのものがループしているとは限らない。

エウレカが体験してきた「ループ」とは何なのか。
それを考える前にエウレカとユリイカのストーリーの関連性を
ハッキリさせておきたい。

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ユリイカ「始まりはただ、一つの願い」
エウレカ「彼女はついに決断する。そして世界は、反転を始めた」
この「願い」が「決断」へと繋がったことで世界が変わり始めたとしたら。
つまりエウレカのストーリーにある「決断」が他の最古種を欺き、
全てを始めるためのものだとしたら。

今のロードラの歴史以前にエウレカ(ユリイカ)はループを
経験していることになる。それを断ち切ることが目的で、
ロードラの歴史を新たに紡ぎ始めた……ということになる。
これは自分の中では大前提。



話を本筋に戻す。エウレカが「空虚な円環」と呼んだ
ループはどのようなものだったのか。それについて。
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まずはループの理由。
これは「決して終わることのない戦い」のはずだ。
戦いが終わらないから、ループからも抜け出せない。
では誰が、何と戦っているのか?

「人と竜の戦争」は勿論、ロードラの歴史が始まってから
起こったことだ。エウレカのストーリーの時系列は
ロードラの歴史が始まる以前だと考えているのでこれはなし。
では創造主最古種の争いなのか? というとそれも違う。
最古の王である創造主は他の六種を「欺いた」。つまり
欺くまでは結託していた、ということ。

むしろ創造主最古の七種としてこれまで戦ってきた。
では何と?

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その終わることのない戦いの相手こそが「悪食」だと考えている。
「人と竜の戦争」などではなく、悪食こそが真なる敵。
最古の七種と悪食」の戦いこそがエウレカが空虚な円環と呼んだ、
終わることのない戦争なのではないだろうか。

最古の七種が住む七つの月。この先の宇宙には
キララのアクセサリーによれば「星々を喰らう、広大なる闇が世界を包む」とある。
ロードラにおいてはこの七つの月と一つの月(月の墓場)以外の宇宙は
全て悪食によって喰らわれており、その脅威に対抗するために
七つの月の王たちは戦いを続けていた。


ストーリーに一度だけ出てきた言葉ではあるが、
「月世界」という存在が確認されている。
月世界は最古の七種が絶滅すると同時に消滅する。
最古の七種がそれぞれいた月をまとめて、月世界と呼ぶ。
最古の七種はこの月世界を悪食から守るために戦い、また滅びることがないように
月世界は「ループ」する仕組みになっていた。

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七つの月をまとめて「月世界」と呼ぶ以上は
それぞれ独立した星の中で、月ごとの最古種が戦っていたわけではなく
七つが統合された「世界」となっていたんじゃないかと考える。
月世界は悪食との戦争を経て終わり、また始まる。
延々とループを続けることで悪食の侵攻を留めていた。

ただ、エウレカはそのループに耐えきれなくなっていった。
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創造主の力の一端である「禁書」の力。しかしエウレカのストーリーを
見るにその力はエウレカにはコントロールできておらず、
自動的に刻を繰り返すように世界はプログラムされている。

禁書の力は月世界を守り、外敵と戦うために自動的に動いており
英雄を生み出しては戦わせ、歴史を繰り返していたのではないだろうか。
エウレカ=創造主はそのシステムに逆らうことはできず、いくら禁書を燃やしても
再び禁書は生まれ、同じように刻が繰り返される。

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創造主は「廻る刻を総べし者」「廻る刻を創りし者」とも
呼ばれている。この「廻る刻」とは七千年のロードラの歴史のことではなく、
それ以前に幾度となく繰り返されてきた「月世界のループ」のことではないだろうか。

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ジジルは「世界はつねにまわりつづけておる。海のうねりも、
大気のよどみも、全てはそのまわる刻の中にあるものじゃ。
わしはそろそろその流れの中に戻る。悲しまなくても、いつかまたあえるじゃろ。たぶん」
とククルに伝えている。

もしかしたら永く生きている亜人はロードラ世界の以前に
あった「廻る刻(ループする月世界)」のことを知っていて、
いつかはループした世界で再会することができるのだと考えているのかもしれない。


・ループ世界の終了=「反転」
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長々と話したが、本題はこの後。
やがて更なる無限を経た後に、彼女はついに決断する。
そして世界は、反転を始めた

エウレカは「反転」を選び、その決断がループ世界からの脱出に
繋がる。ただしこの決断こそが最古種への「欺き」だった。

まず「反転」とは一体何のことなのか。
エウレカはループの仕組みから抜け出るために「反転」を行った。
これについて自分はあまり深くは考えず、単純に禁書の力を持つ創造主自身の
性質を「反転」させたのだと考えている。

これまで「エウレカが禁書を燃やす禁書が再び生まれる燃やす
という繰り返しを続けてきた。同じ禁書が自動的に作成され、
エウレカは時を繰り返さないように燃やす。しかし、また同じ物が生まれて
同じように刻を繰り返す。
このループから脱するために行ったのが「反転」。

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それこそが創造主の反転。
燃やす禁書が生まれる」ではなく、
自らが禁書を生む後に自らが燃やす」という流れへと変えること。
そのために創造主は試作品であるユーリカを生み出した。
書を絶つエウレカは反転し、書を生むユーリカと成る。

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ちなみに「反転」が関係しているかは不明だが元の創造主の尻尾は
尾に向かって闇→水→光→火。
「反転」後の偽魂体であるドラ助は尾に向かって火→水→光→闇に。



しかし、この決断は他の最古種への「裏切り」に近しい行為だった。
ループの度に自動的に禁書を生み出すシステムは月世界を空虚な円環にした。
しかし同時に月世界が悪食に喰われることのないまま戦いを続けられてきたのも、
世界が終わる度に再び始まる……禁書によって生まれる廻る刻のおかげだった。

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世界を元始からやり直す、という創造主の独断。
これを知った他の最古種創造主を月から追放する。
新たな世界を創ろうとした創造主は月世界を追われ、
残る一つの月である「月の墓場」へと追い込まれる。

そこはエウレカが絶った禁書が、降り積もる場所。


月の墓場残留物質
エウレカ
ここからついにロードラ世界の話へと入っていく。
何故か。
それは月の墓場こそがプレイヤーが見てきたロードラの歴史、
その舞台だから。

なぜ「月の墓場」と呼ばれ、他の七つの月と区別されるのか。
まず一つ目は既にその月の支配者がいないことが理由に挙げられるはずだ。
現存する最古種は七体であり、月世界も七つの月から成っている。
残る一つは普通に考えれば支配者がいなくなった後の月、ということになる。

カリス
それが最も最古種に近かった者、カリスではないかと自分は考えている。
人の王に恋し、自らの「聖杯」を捧げようとしたカリスは禁忌を犯した。
そして聖杯を巡る争いが起き、最終的には最古種によって
カリスが葬られた。

カリスと聖杯を巡る争いは月世界のループのどこかで起こった出来事であり、
カリスのいた月は支配者を失ったことで空いた。
それが月の墓場の誕生ではないだろうか。

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月世界がループする間、月の墓場は何に使われていたか。
その答えは世界の様々な場所、そしてバビロディアスの塔周辺に
散らばっている朽ちた「禁書館」そのものだ。
エウレカが焼き棄てた禁書と書館は全て月の墓場に落ちており、
それが降り積もって生まれたのがバビロディアスの塔周辺の
「書館の墓場」である。ここは東の大地の最終マップになる予定だった。

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ロキのストーリーにおいて、ロキは朽ちた書館に
足を踏み入れている。そこには英雄の書の破片があるだけで
書は存在しない。
灰が混じるそこは「刻が置き去ったかのような場所」となっていた。

このストーリーこそが月世界でループした禁書と館を
エウレカが処分してきたことを語るもの。
これを見てロキ(あるいはアニマの)仮説は証明された。

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バビロディアスの塔と朽ちた書館の墓場。
実はバビロディアスの塔が初めてストーリーにて
語られた時はこの「書館の墓場」については伏せられている。

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最古の七種のうちの一体、獣人パピルスは
バビロディアスの塔に棲んでその周辺を監視している。
塔の周辺には高濃度の「残留物質」が漂っており、
ドラゴンが近寄ることは殆ど無い。

バビロディアスの塔の周辺は勿論、書館の墓場。
つまりはバビロディアスを囲んでいる高濃度の残留物質とは
朽ちた書館のこと。
では残留物質とはそもそも何なのか。なぜ書館の墓場……
禁書の成れの果てから生まれるのか。

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ドラ介曰く、残留物質は「魂たちの成れの果て」。
「この世界の魂たちの成れの果て」と言いながら
「普通こっちの世界に来ることはない」と一見して矛盾したことを
言っている。

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かつて月世界で刻を繰り返す度に生まれ、そして
エウレカによって燃やされ、あるいは棄てられた書館たち。そこにあった
魂が変異して残留物質となった。

キキ
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書館の墓場に棲み、書を喰らうつがいの亡者である
「書喰み」はおそらく創造主が生み出した書館の墓場の番人兼
残留物質の掃除人だと考えている。

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神々の一部は「魂の浄化」を役目として持っている。
これは歪んだ魂は葬らなければ残留物質に変異してしまうから
ではないだろうか。創造主はそれをよく知るからこそ、
神々にこの役割を与えた。それ故に人類種が生きる
西の世界には残留物質はあまり見かけられない。


……話が脱線した! 
月の墓場へと追い立てられた創造主は月世界のループを抜け出し、
新たな世界を生み出すことにした。
それがロードラの世界。たったひとつの歴史となる。


・RTD世界
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ロードラの世界が始まる前に月世界というループする世界があった。
この月世界のループにウンザリした創造主が創り上げたのが
ロードラの世界……というのがここまでのまとめ。

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ところで、これはv3.3.0の大災厄による世界の破滅後の
ロードラのタイトル画面。薄っすらと文字が書いてある。

---Reboot RTD system
forbidden books-----ok
yorishiro-----error
---Rebuilding RTD world
dividing [D]s soul-----ok
---Redo the RTD

と書かれている。
forbidden booksは禁書。
dividing [D]s soulは[D]s(創造主)の魂を分割する。
そしてRebuilding(再構築)し、
Redo the RTD(RTD世界をやり直す)

41
(1と0で構成された禁書)

ほとんどのユーザーは一度は考えたことがあると思うが、
ロードラ世界(以下RTD世界)はプログラムによって生まれた世界。
禁書というシステムを使って創造主によって組み立てられた世界であり、
おおよその造りは「月世界」を真似て生み出されたものと思われる。

一つ大きな違いがあるのは、七つの月ではなく月の墓場に創ったが故に
東の世界にかつてエウレカが棄てた書館の墓場があるということ。

次に世界を形作った基本骨子について考えてみる。

レイ
零霊神レイのストーリーにはこうある。
「海は死んだ。都は滅び空は燃え、地は砕け散り、天が堕ちる。
深き闇が世界を包み、彼らの刻は眠りに就く。
だが、それで終わりでは無い。
それは、世界を再び始めるために、かの者たちがもたらした、ただ一時の始まりの禍」

つまり大災厄において世界が滅びたのは全て再生のため。
「かの者たち」はレイを含む五霊神のことだろう。
レイのカットインを見るとわかりやすい。
「17412081138136***」「1743141974***」
これを古代語で変換すると、
「rebuilding***」「redothe***」となる。

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「***」は「RTD」だろう。
大災厄の際、世界を眠らせて再構築を始めたのは
レイの力によるもの、ということだ。これを踏まえると
世界の構築の基盤に霊神という存在があることに納得できる。

四霊神☆5
レイ以外の四霊神は封印指定原書では「No.003~No.006」。
それぞれが火、水、光、闇を司る。
更にこれらの四神の名はそのまま西の世界に刻まれている。
エアキア火山+エルカトア火山、アルマフ海岸、
ルオン大陸、ドルミア帝国……というように。
(ドルミア帝国はおそらくドルミアという土地の名前があるものと
思われる)

そして封印指定原書のNo.001は最果てにその名前を刻むエウレカ。
つまり創造主

ただ、全ての霊神の意志が創造主の下にある、というわけではない。
ドルミアは帝国を生み、帝国は神々を滅そうとしているし、
ル・オンは欠記症候群を引き起こして遊んでいる。
あくまで四霊神にとって重要なのはRTD世界の存続。
そのために大災厄の際には世界を再生し、悪食巨竜を力によって支配下に置いた。


ただ、霊神というシステムが「月世界」の頃からあったのか、
あるいは「RTD世界」において初めて使われたシステムなのか。
それは自分にはわからない。

リリス
さて、話が前後して非常~にわかりにくいが許してほしい。
次はRTD世界を創った創造主と他の最古種との争いについて。
Screenshot_20170429-201308
創造主は月を追われはしたが最終的には月の墓場にRTD世界を創りだし、
そして竜を放った。この時点で創造主と他の最古種は敵対している。
他の最古種は創造主を月の墓場へと追いやることには成功した。
しかしその後、最古種もRTD世界で生きなければならなくなった。
それに関係する事柄がマキナのストーリーで語られている。

マキナ
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「やがてかつての居場所へと、還る其の日を望む者たち」
そしてマキナのカットイン。
「選ベ、此ノ月カ、在ノ月カ」
マキナはかつての月世界への帰還を目指している。
裏を返すとRTD世界にいる限りは月世界へは戻れないということ。

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ここで実際に月を間近で観測しているキャラクター、
フルルのストーリーを見てみる。
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フルルは通信が途絶える寸前に、
たとえ、この月の外側に何も無
と言っている。フルルは月を確認しに来たが同時に
月の裏側には何も存在しない」という可能性を考えながら
月の確認に向かった。

このことを踏まえて考えると、RTD世界の範囲は
月の墓場→七つの月 までの範囲だと思われる。
七つの月までもが創造主の創りだしたRTD世界の範囲ならば
物理的に月に戻れたとしても、RTD世界というプログラムの世界から
抜け出すことはできない。つまりRTD世界が生まれた時点で最古種
囚えられていた、と言える。


こうして創造主最古種の戦争は幕を開ける。
創造主は神々を生み出し、最古種は自らの眷属である在来種と共に
無限の魂を以って侵攻を食い止めた。
しかしそこに初号の兵器αが現れる。
α☆5
[滅魂兵器]α
カットインは「345813418142011 0」
 →「definesoul a」 
定数"soul"に"a"を定義する。一度定義した定数を再定義することはできない。 

αはこの世全ての魂を喰らい、世界を一度原始に戻した。
無限の魂を武器としていた在来種たちの魂は有限となり、
創造主の侵攻を抑えられなくなった。
そしてデウス、ジ・オースによる裁きで在来種たちは
力を失っていき、東の世界へと押し込められる。

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創造主は在来種を東の世界へと追いやり、西の世界に
人類を生み出した。東と西を分かつべく神々の本拠地である
バベルを建て、二つの世界を分断する。
こうして創造主の勝利という形で世界は開闢を迎えた。

RTD世界にはかつて月世界に施されていたのと同じように
悪食が侵入できないように幾つかの「封印」が施された。
この封印には最古種の力、あるいは鍵が必要なために
創造主は他の最古種を殺すことはできない。


全ては創造主の思うように進み、世界は神々とドラゴンによって
正しく管理をされ始める。

しかし、二つの勢力が創造主に対抗する日のために
西の世界へと潜伏を始める。


一つが聖令協会。姿を失くした影の者であり最古種の中で唯一、
多なる存在である彼らは人類の拠点である王都を裏から支配するために
王都トライエルの裏に潜んだ。

二つ目がD・トライエル・ユーリカ。創造主によって生み出された
試作品だったユーリカだが、創造主の束縛から逃れたことにより
自由な意志と行動権を獲得した。創造主の「眼」である観測者から
逃れるために王都トライエルを築き、そこに禁書館を構える。


こうしてRTD世界は始まった。
では、ここまでのことを為した創造主の「願い」とはなんだろう。


創造主の願い
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ループする月世界の中で創造主が何を考えたのか。
何を願ったのか。自分なりに考察していく。

ヘウ・リスコー
ヘウ・リスコー(神の書)のアクセサリーには
こう書かれている。
世界の終わりから始まりまでを記した書」
「そこにあるのは、世界そのもの、である」

世界の終わりから始まりまで」……つまりは
エウレカのストーリーにおいて書かれている
月世界のループのこと。
繰り返してきた世界は神の書(ヘウ・リスコー)
として遺されている。しかし……。

この書は世界そのものだが、どこまでいっても
終わりから始まり」までしか書かれていない。

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そしてレイのストーリーにはこうある。
「やがて始まる終わりへの胎動。そして真なる終わりへと向け」
レイは再び世界を創り上げるが、同時にそれは「真なる終わり」へ
向けてのものだという。
真なる終わり。それは誰が望むものなのか。

神の書に記されている世界の終わりから始まり。
それを繰り返してきた者こそが。空虚な円環に囚われていた者こそが
真に「終わる世界」を願うのではないだろうか。

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かつて書を絶ち続けてきたエウレカ=ユリイカは
新たな道を生むことにした。書を開き、始まりを記す。
終わり、そして再び始まる世界を抜け出し、
新たに始まる世界を真なる終わりへと導くために。

自らを反転させ、書を絶つ者(エウレカ)から書を生む者(ユーリカ)
へと変わった。自由な意志を得たユーリカは真なる終わりのために世界を生み出した
創造主へと対抗すべく、書を紡ぎ出す。しかし、そのユーリカ自身にこそ
創造主の仕掛けは施されていた。
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数千年を経た時ユーリカの性質は再び反転を始め、
書を絶つエウレカへと変わってしまう。

残り僅かな刻となったユーリカの、
そして反転し再び現れるエウレカの決断は……。


⇒ロードラの考察④ 選ばれし者とロードラ世界の終わり



・補足とかそういうの
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ドーモ! ……正直、ここまで真面目に読む人がいるのかは
わからないが一応、補足や言い訳……などを書いていく。
ロードラストーリーを読み込んでいるユーザーなら
分かると思うが、これまで書いた内容はかなり
自分にとってお手上げな部分を放り投げた内容だ。

その辺りについて補足できるものは補足し、
できないものは……まあ、うむ!


・封印指定原書
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禁書の中には「封印指定原書」、
あるいは「封印指定現存規定原書」というものがある。
これはストーリー上では触れられていないが、
「閲覧と解放」を禁じられた書のこと。
ユーリカが指定しているものと思われる。

「封印指定現存規定原書」はその時点で禁書の大元である存在が
現存している場合の禁書。ただし時系列が進んだ結果、
現存しなくなる場合(ジ・ウーラ)もある。
封印指定原書であっても現存している可能性はあるのでアテにはならない。

ちなみにユーリカが初めて指定したのが
「封印指定現存規定原書」であるエウレカ。
これはユーリカが反転する前の自身であり、
ある意味では天敵。創造主によって生み出された試作品でありながら
書を絶つエウレカを否定するユーリカとしては真っ先に
封印指定にしたかった原書のはずだ。


これまでの考察では触れなかったが四兵器(のうちα、β、γ)の
封印指定はNo.2000以降のものになっている。
無の時代に在来種と兵器が戦いを起こす前に2000もの数の
封印指定原書が設定されたのか? という部分が非常に疑問となってしまう。
開闢から早々にどれだけヤバい世界なんだよ、と。

自分の考察ではこの部分(兵器シリーズの封印指定が若くない理由)が
ちょっと引っかかるが、自分は「月世界」でのループの中にあった
封印指定されるべき原書を無の時代の始まりにおいて予め、
ユーリカが封印指定にしたからこそ、四兵器の前に2000近くの
封印指定原書が存在するのだと考えている。


創造主は何の祖先?
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竜神だったのは間違いない。
が、同時にその魂が分割された姿(神々)は人に近いもの。
また創造主は人類種を生み出しているので、創造主は
竜人の祖先であり、竜と人に跨る存在だった……という
説を自分は推す。

最古の七種はそれぞれが大きく異なる見た目をしている、
というリリスのストーリーからすると
古龍ガルマ・ガラドと創造主(竜神)の姿は似ていて矛盾するし。

創造主(D)自身はエウレカのような竜と人の両方の特性を
持った種族だったんじゃないか。竜神の姿も取れるというだけで。


・「月世界」のループっていつまで?
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「月世界」のループ自体、自分がエウレカのストーリーに
納得するために考えた妄想のようなものなので
これについてはさっぱりわからん。

とりあえず月世界がループしていたとして、
わかるのはRTD世界のように英雄が生まれ、それらの記録が
禁書となったこと。

さらに月世界には神々も生きていた可能性がある。
ディオーネのストーリーにおいて、神々は元来夢を見ないのに
腕がもがれたり、足が斬られたり……という夢、あるいは
デジャヴを覚えている。
創造主がループする月世界で戦いを繰り返していたことを考えると、
創造主の魂の分け身である神々も創造主の元で戦っていたのかも。

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月世界がループしていたとすると、どこまでループしていたのか?
という疑問が持ち上がる。この画像は第二災厄のトレイラーからだが、
ロードラ語で「くうはくのさき」と書かれている。
RTD世界の歴史では大災厄などのイレギュラーが起きていることを考えれば、
月世界では「空白の時代」以降は存在しなかった可能性もある。
虹の時代は一度だけ、RTD世界の歴史においてのみではないか。


・カリスについて
カリス

ロードラ世界の始まりとはあまり関係ないので
上のほうでは書かなかったカリスについて。
実はアレレの遺跡イベントで触れられた石番のストーリーにおいて、
カリスに関係がありそうなあの~アレがある。

邪神となった王は民を襲いその血と肉と皮骨と
そして魂を喰らい尽
くし残らず胃の腑へおさめていった
やがてその腹が満ちた頃一人の女が王の元へとあらわれ
女は月から来た云い王は月人肉を喰らいたいが為に女の首を刎ね
しかしそこから溢れ出たのは血の紅で無く泥の黒であり
みるみる
王は闇へと呑まれやがてその身全てが泥につつまれた
して女は泥の中から漆黒に輝く球を取り出す
其れを扉の先に封じ
月へと還っていった


カリスは王へと聖杯を渡して王の愛を得た。不老不死の力を持つ聖杯を
巡って争いが起き、カリスは禁忌を犯したとして最古種によって
葬られた。この石番のストーリーにある「邪神となった王」は聖杯の中身を
浴びたカリスの恋人の成れの果てで、月人の女はカリスの聖杯によって邪神へと変わった
王を封印しに月から現れたのではないだろうか。

少なくとも「月へ還れる」ということはRTD世界ではなく、
ループする月世界での話のように思える。
知らん。


・結局ヘウ・リスコーってなに?
ヘウ・リスコー

ガイドがなかった時代のことだが砂漠周辺のイベントに登場した。
砂漠に眠っていた「神の書」であり、これをG.Sが利用して
セトとイシスの戦争、そして帝国軍が動き出した。

「世界そのもの」が書かれている……という。
ヘウ自身に大きな害はないが禁書の力を使うことや
時間を巻き戻す(あるいは因果を操る)こともできる(帝国イベント)


創造主の偽魂体……とは書いたが何とも言えない。
これは個人的な想像なので正確ではないだろうが、
「世界のマニュアル」あるいは「世界を創るためのキット」
のようなものに思える。

ちなみに帝国イベント時に選ばれし者が間違った選択肢を選ぶと
一度だけ登場し、正しい道へと戻した。
微力ながら・・・僕も愛しの淑女の為に・・・
協力させて貰うことに・・・しようかな
愛しの淑女が誰なのかは明言されていないが、
エウレカかあるいはユーリカだろう。


・最果ての地エウレカってなに?
エウレカ
そのまんまエウレカが関係する土地だとは思われる。
降り積もるのは残留物質が模倣する「雪」だが、様々なストーリーにおいて
「灰」を「雪」と表していることから考えると、かつて
エウレカが燃やした禁書の灰が永遠に、雪のように降っている……
と見ることもできる。

全ての竜の祖である祖龍アジ・ダハーカにどういう意味があったのかは
わからない。ただの観測者の眼の一つであり、
エウレカを監視していただけなのかもしれない。
ちなみに悪食巨竜が現れた時にはアジ・ダハーカは逃げ出している。

お花見用の竜じゃない?


・月世界のループを知っているのは誰?
ディオーネ(新)
間違いなく知っているのは、
創造主(とユーリカたち偽魂体)、他の最古種
ロキとアニマ、ディオーネ。
アルテミス辺りも知ってはいそう。

ロキはアニマの仮説と朽ちた禁書館を実際に見て
輪廻に気づいた。ロキとアニマについては他記事で。


ディオーネはループの記憶を一部分持っているものと
思われる。神々が「記録の再生」に過ぎないと気づいていて
虚しさを覚えているのもディオーネのみ。
[世界神]の意味はかつて創造主が世界を司っていた時の記録から
来ているのかもしれない。


月世界のループにまつわる話ではないものの、
王都が占星術などを研究していることや亜人の王による
キララへの頼み……そしてフルルの調査などを鑑みるに、
ロードラの世界(月の墓場)と七つの月に関する秘密自体については
多くの勢力が気づき始めていたんじゃないかなーとは思う。


・北の世界の巨人(最古の七種)とは?
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リーヴァのストーリーに出てくる
「北の世界の巨人」。現状は正体が不明だがこれが最古の七種
一体である巨人種であり、大型亜人の始祖……ではないかと
考えている。これも上述した通り、
最古の七種はそれぞれが大きく異なる見た目」をしているというところから。

カリスが最古の七種ではないというところから幾つかの候補を考えて、
その中で「アリだな」と思って入れただけで正直合っているとは思わない。
そもそもリーヴァのストーリー以外で語られてすらいない存在だし。
自分の中で最も重要なのは創造主最古の七種の一体であること。
それに矛盾しないのなら北の世界の巨人でなくても良い。
まあ……つまりアテにしないほうがよいということ。


・RTD世界ってどんな形?

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知らん。むしろ教えて欲しい。
ただ、大陸の数は七つ。海も七つ……と
月の数との符号が見られる。この辺りにも
秘密があるんじゃないかとは思うが。

一部のストーリーでは海が「八つ」だって?
ああ! 知らん知らん!



というわけでこのように全然補完ができない。
ここまで長々と書いたが、そもそも全容を語らずに終わってしまった
コンテンツであり、全ての謎を紐解くには鈍器めいて分厚い
設定資料集が出ないことにはどうしようもないと思われる。

ただ、逆に言うとこれまで語られたストーリーで
大筋を想像したり、自分なりに納得できる部分は必ずあるはず。
なので多くのロードラユーザーはわからないからやめやめ!
ではなく、ロードラを思い出した時だけでいいのでロードラの
世界に関しても少し想いを馳せたりしたりしなかったりしてほしい。