◇テリヤキ◇

ドーモ、あごるんです。
ロード・トゥ・ドラゴン がサービス終了するということで、
最期のキャラ語りをしたい。 
基本的に全キャラクター(ラストカットインのあるキャラ)について語りたいと思っている。
どんなキャラクターでも一文以上の感想と、
「終わりの道」でのラストカットインを用意する。


米 注 米  

ただし、おそらくこれが最期の機会になるので語り記事には

・物理グッズ(サントラ、ラフデザ、公式データブック、ノッベル)の情報
・根拠のない想像、個人的な妄想、忌憚なき意見の数々
・性癖

などが大いに含まれる。はっきり言ってキャラクターの「最終的な考察」には
成り得ないので注意してほしい。
このロードラというゲームの中で自分の視点で見たキャラクターを
ありのままに語ることになる。極々、個人的な感想だ。

ユニット画像・ストーリー画像については色々と事情があって貼らない。
ストーリーがわからない場合はWikiなどを参照して欲しい。


もしこれらの記事を見る方がいればその点に注意してほしい。
前置きは以上。

この記事では  救世王と王国三銃士 から

アレクセイ
ロラン
[救世妃]エンゼリカ
ASmk-2
エンゼリカ
アルトリウス


について。

・アレクセイ
アレクセイ
ある村に生まれ、悪ガキとして成長してきた。
同郷の出であるミハエルと共に王国騎士の試験に臨み、
当時から才能の片鱗を見せていたミハエルに惨敗したことで
真面目に修行に打ち込むようになる。その努力が実を結び、やがて
王の護衛団員に抜擢された。

アルトリウス直属の騎士となり、正式な王国騎士に比べても
何ら遜色のない実力を持つアレクセイ。彼の個性として守りに
特化したスタンスがあり、民衆の支持を集めている。
エンゼリカ、ロランと合わせて王国三銃士と呼ばれ、
救世王アルトリウスを支え続けてきた。


ドラゴン討伐の旅を続けるある日、自身の故郷の周辺で
特異な伝染病が流行っているとの噂を耳にしたことで
アルトリウスと護衛団はその村に向かう。しかし……。

アレクセイの故郷は地獄と化していた。ミハエルが撒いた竜化剤によって
竜化した者が喰らい合い、殺し合うおぞましい光景。
彼らの正義は瓦解していき……。


ミハエルが竜化剤をばら撒いたことを察したローザが村に
辿り着いた時には瀕死のエンゼリカと、事切れたアレクセイのみが
残されていた。


あごるん:実は3キャラ分の全てのカットインに「傷の手当て」がある。
傷の手当てが好きなんだなあ。

その実力たるや、いまや王国騎士と比較してもなんら遜色は無い
という一文があって、王国騎士の試験には落ちているようなので
当時は王国騎士団の中に近衛騎士隊があるわけではなく、
アルトリウス直属の護衛団は王国騎士とは全く別の組織だった様子。


故郷の村で伝染病が流行っていることを聞いて護衛団に
提言したのはアレクセイ。勿論、アレクセイとミハエルは同郷。
つまりミハエルはアルトリウスを村に向かわせるために、
わざとアレクセイの故郷(自らの故郷でもある)に竜化剤を撒いた。
ドス黒い邪悪である。

アレクセイ本人はアクセサリーからすると、
かつての悪ガキ三人でまた集まれる時を心待ちにしていた。
ミハエルとも……。


竜化剤が巻かれて地獄と化した故郷にたどり着いてからの
アレクセイの詳細な行動は描かれていない。
村人に無抵抗で殺されたのか。それとも殺し合い、その中で果てたのか。
個人的には「守る」ことを一に考えていたアレクセイが村人を
殺したとは思えない。困惑のまま、防戦の中で戦死したような気がする。


・ロラン
ロラン
村一番の豪傑として、近隣の町や王都へもその名が知れた槍使い。
その強さを聞いて村を訪れたアルトリウスと手合わせをして、
尋常ではない強さと器の大きさを知って王と共に戦う槍となることを決める。
後にアルトリウスの護衛団に入り、副長を務めるようになる。

隊長であるエンゼリカ、そしてアレクセイと合わせて王国三銃士と呼ばれる。
いずれもアルトリウスを支えるに相応しい戦士たちであり、
その強大な力は民衆にとっては畏怖の対象になることさえある。
それでも国と民のためにめげずに戦ってきた。


竜化症に侵された村での一件は護衛団を半壊させ、アルトリウスの地位を無くした。
流行り病に侵された村人をその剣で全滅させた王は民から忌み嫌われ、
憎悪の対象となる。それでもロランはいずれ全を救う一のために
アルトリウスの背中を守り続けた。
命を落とすその時まで。


あごるん:民衆を守り支持されながらも、時に強大な力が畏怖の対象になる。
アレクセイとロランは合わせて表裏のストーリーであり、
護衛団の在り方はある意味ではアルトリウスそのものを表しているとも言える。

強固な信念を持っていてアルトリウスを支えるために戦い続けた。
「いずれ全を救う一の為」に槍を振るっており、もしかしたら
アルトリウスを守るために彼の背中に剣を向ける民衆さえも倒し続けて
きたのかもしれない。


祖龍討伐による、人とドラゴンの戦争の終結。
そのために王を守り続け、王の敵を貫き続けた。


・[救世妃]エンゼリカ
エンゼリカ桃
空は青く、雲もない。晴れ渡り、光射す王都に祝福の鐘の音が鳴る。
この世全てのドラゴンの元凶たる「祖龍」を討ち滅ぼし、
無事王国へと帰還した騎士王、そしてエンゼリカは、
今まさに全国民より送られる祝福の中心に居た。
彼女の前、はにかみながらひざまずく騎士王が誓いの言葉を口にする。
一間置き、返す言葉に涙が滲む。それは、永遠を誓ったあの日の約束。
こうして二人はついに結ばれ、平和になったその世界で、永く、満ちたる刻を生きた。



あごるん:ジュエルが記した幸福な嘘の書。
この世界ではミハエルもアルフォンスもアルトリウス達の配下。
幸せな世界。
しかし決してこうはならなかった、嘘の結末。


・エンゼリカ
エンゼリカ
代々、国王に仕える家系に生まれた女騎士。
今では品格と強さを手に入れたアルトリウスだが幼い頃は泣き虫であり、
エンゼリカは幼馴染として。姉代わりとしてアルトリウスを見守ってきた。
ある日、少年だったアルトリウスは崖から落ちて負傷してしまう。
その姿を見て涙を零したエンゼリカを見てアルトリウスは永遠に
エンゼリカを泣かせないこと。強くあることを胸に決める。

救世の王として成長したアルトリウス。その護衛団隊長に抜擢されたエンゼリカは
副長のロラン、そしてアレクセイと共に王国三銃士と呼ばれる精鋭となった。
アルトリウスと共に戦えることを嬉しく思いつつもエンゼリカには一つ懸念があった。
それはアルトリウスの異常なまでの正義感。彼の強さを成立させている正義感は
エンゼリカにとっても理解できないほど。いつかは彼を止めないといけないと思いつつ、
それはエンゼリカには果たせなかった。


三銃士の一人であるアレクセイに提言されて護衛団は
彼の故郷である村に向かった。しかしそこに待っていたのは恐ろしいほどのミハエルの悪意。
竜化剤がばら撒かれ、竜化した村人は殺し合う。
阿鼻叫喚の地獄が広がっていた。
護衛団の呼びかけも虚しく、狂乱の中にある村人はアルトリウスを襲う。
エンゼリカはそれを止めるためにアルトリウスの盾になり、致命傷を負った。
それを見て雄叫びを上げ、聖剣を構えたアルトリウス。

彼を止めなければ、という願いは果たされないまま。
エンゼリカは息を引き取った。


あごるん:アルトリウスという救世の光を導きつつも、
強すぎる輝きがいつか彼自身を滅ぼすのではないかという懸念も
ずっと抱いていた。皮肉なのはエンゼリカ自身を
泣かせまいという永遠の誓いこそがアルトリウスを異常なまでに強くしてしまったこと。

アルトリウスからティアラを贈られている。
誓ったのは悠久の幸せ。ティアラは婚礼用か、皇族が身につけるもの。
つまり永遠の誓いとは……。
それは祖龍を討伐した後に果たされるものだったのだろう。


エンゼリカはアルトリウスを守り、そこで死んでしまっている。
ASmk-2はエンゼリカを素体に蘇っただけで、そこに
エンゼリカとしての心はない……と自分は考えている。
あるのは壊れた記録と、それが引き起こしたエラーだけ。
そう考えないとあまりにも辛い。


・ASmk-2
asmk2
asmk2火
asmk2水
今では既に失われてしまった、遥か昔の機械技術によって
強化されたエンゼリカの成れの果て。
ローザによって発見されたエンゼリカの死体を元に造られ、
命を留めることは出来たが暴走しており、自我はない。

近づく者はドラゴンでも人でも関係なく、
全てを等しく抹殺することを目的として活動している。
素体であるエンゼリカが最期に願った、「アルトリウスを止める」ということに
異常に執着しており、それはアルトリウスの心肺停止によって達成される。


最果ての地にて祖龍を討伐したアルトリウスの前に現れ、
抵抗しない彼を穿ち、殺害した。目的であったアルトリウスの
停止を確認したことで完全に破綻し、記録は初期化され……。

後に帝国によって捕獲され、兵器として使われた。
解体され、廃棄処分という最期を迎える。


あごるん:「エラーコード181418」は「sos」。
この救難信号は宝条まゆによってキャッチされたが、まゆが
最果ての地に来るまでに帝国に捕獲されてしまった。

エンゼリカが危惧していたアルトリウスの異常な正義感。
それを「止める」ことのみを考えており、ASmk-2は
アルトリウスの命を止めることでしかエンゼリカの最期の願いを果たせない。
エンゼリカ
エンゼリカの武器にはキューピッドのシンボルがついている。
なぜ槍の先端にこんなものが……と思っていると。
asmk2
ASmk-2になると愛の言葉が一緒に彫り込まれている。
愛する者の心臓に、キューピッドの矢と愛の言葉が届くように。
……このデザインを考えたデザイナー! 許さんぞ!


・アルトリウス
アルトリウス
光の時代の後半に生まれた救世の王。人の身でありながら
聖剣を振るい、敵を打ち倒すその力は神に匹敵する強さだった。
幼い頃は泣き虫だったが、幼馴染として彼と共に育ったエンゼリカに
見守られ、彼女を悲しませることのないように強さと品格を身につけていった。

騎士王としてドラゴン討伐の旅に出て、護衛団と共に戦った。
人を守り戦う姿は高潔で民の支持を得たが、同時にその強さは
時に畏怖の対象になるほどだった。
純真すぎる正義感を利用され、ミハエルによって付け入られる隙となってしまう。


三銃士の一人であるアレクセイの提言によって向かった先。
そこは竜化症がばら撒かれ狂気の渦と化した地獄だった。
竜化症によって怯える村人たちはアルトリウスたちすら剣を向け、
その切っ先からアルトリウスを守ってエンゼリカは息絶えてしまう。

最愛の人を喪ったアルトリウスは聖剣を引き抜き、
聖剣によって村人を全て殺害した。この全てはミハエルの計画通りであり、
流行り病に罹った民を殲滅した「悪」としてアルトリウスは糾弾され、
全ての民からの信頼を喪った。
エンゼリカとアレクセイは死に、それでもアルトリウスは全ての根源である
祖龍の討伐のために旅を続ける。民から剣を向けられることもあったが、
三銃士で唯一生き残ったロランがアルトリウスの背中を守り続けた。


いつしかロランさえも倒れ、それでもアルトリウスは最果ての地にて
祖龍を討伐する。全ての竜の根源を滅したことで人とドラゴンの戦争は
終わったはず。それでもアルトリウスの心には空虚さしかなかった。
正義を貫いた果てに国も民も、仲間も最愛の人すらもなくした。
アルトリウスの正義は何に繋がったのか。誰も、何も得ることはなかった。

自分の名を呼ぶ声を聴き、彼がゆっくり目を開けると其処にはASmk-2が立っていた。
右腕は穿たれ、抵抗すらないまま。アルトリウスの胸に聖剣が突き立てられ、
静かに彼は息を引き取る。

アルトリウス火
アルトリウス水
気が付くと、アルトリウスは膨大な書に囲まれて居た。
アルトリウスは禁書によってルカに召喚され、
ある問いを投げかけられる。その問いによって祖龍討伐が
後世に何の影響も及ぼさなかったこと……
つまり自分の貫いた正義の否定をアルトリウスは知った。

禁書で呼び出された英雄の一人として王国に仕えることになった
アルトリウスだが、自身が生前に為した正義が虚ろなものだと
知ったことで悩んでいた。それ故に騎士団長であるアレンに問う。
アレンの正義の拠り所は何なのか、と。それにアレンは
拠り所が無ければ成り立たぬ正義など、正義では無い」と答えた。


かつてのアルトリウスの正義はどこに届くこともなく、
拠り所にしたもの全てが壊れてようやく虚ろさを知るような
どこか歪な正義だった。かつて果たせなかったものを、
せめて未来に繋ぐため。アルトリウスは禁書の戦士として
虹の時代を守るために再び剣を抜く。


あごるん:聖剣を以って人とドラゴンの戦争を終わらせようとした王。
しかし救世のための正義は拠り所にする全てを無くして、心すら
砕けても止まることのできない虚ろなものだった。

幼い頃にエンゼリカの涙に誓った正義。全てはそこから始まっており、
正義と悪が表裏一体であることに生前は気づけなかった。
人を守り、竜を殺す。では竜化し理性を無くした者は?
アルトリウスの答えは一人残らずの殺害。最愛の人をなくしたとはいえ、
無辜の民までもその聖剣で斬り捨てた。
ミハエル曰く「正義の意味をはき違えた愚かなる王」。


やがて全を救う一のため。祖龍討伐の旅を続けたが、
祖龍を討伐しても世界は変わらなかった。
ルカの問いはおそらく「貴公は本当に祖龍を討伐したのか?」というもの。
後世に残っている伝承では祖龍討伐はミハエルが為したことになっているが、
当時の歴史家はアルトリウスが行ったことだという説を挙げていた(小説版)。
アレンの姉であるアリアも祖龍討伐に赴いている。しかし、祖龍を討伐しても
人とドラゴンの戦争が終わらないことをルカもアルトリウスも知ってしまった。


アレンの姉であるアリアも祖龍討伐に赴いているが、とても敵わないと
知って全軍を撤退させていた。これを討伐せしめたアルトリウスは
一体どれほどの強さだったのだろうか……。
アリアの時にはアヌビスが天から降りてきたがアルトリウスが祖龍討伐した時には
現れなかったのは謎。

アルトリウスのショックも当然だが、これを知ったアレンも
思うところはあったんじゃないだろうか。アレンの姉であるアリアは
祖龍討伐に向かって還らぬ人となったが、祖龍討伐は人とドラゴンの
戦争には無関係。アリアが祖龍を討伐できていたとしても、それは意味がないものなのだ。
それでも揺るがないアレンの強さは、確かにアルトリウスが正義を
問うに相応しいもの。


火覚醒と水覚醒、両方のアルトリウスが同一人物なのかは不明だが
二人も同じ人物を禁書で呼び出すことができるのかは不明だし、
流れ的にも水→火だと思われる。アルトリウスはルカの問いによって
生前最期に信じて為した「正義」が間違っていたことを知って、
かなり狼狽している(カットインから)。
その中で「正義」の在り方についてをアレンに聞き、
かつて果たせなかった思いを取り戻した。


アルトリウスとエンゼリカの魂は魂の塔に封印されており、
封印が解かれたことで禁書として召喚できるようになったものと思われる。
[永霊王]Aは「さよなら、アルト」
[永誓王]Aは「ありがとう、エンゼリカ」
二人の魂は答えを見つけ、過去の悲しみを乗り越えることができたのではないだろうか。

アルトリウス[正統]
確かに非業の死を遂げたと言っても良い二人。しかし、
禁書として召喚されたアルトリウスは確かに未来へ紡ぐ意志を取り戻し、
今の時代に生きる人々を守るために再び戦いに身を投じる。

彼の正義は虚ろなものだったかもしれない。それでも、彼が
かつて彼女に誓った永遠の思いは。未来を求める心は本物だ。