◇テリヤキ◇

ドーモ、あごるんです。
ロード・トゥ・ドラゴン がサービス終了するということで、
最期のキャラ語りをしたい。 
基本的に全キャラクター(ラストカットインのあるキャラ)について語りたいと思っている。
どんなキャラクターでも一文以上の感想と、
「終わりの道」でのラストカットインを用意する。


米 注 米  

ただし、おそらくこれが最期の機会になるので語り記事には

・物理グッズ(サントラ、ラフデザ、公式データブック、ノッベル)の情報
・根拠のない想像、個人的な妄想、忌憚なき意見の数々
・性癖

などが大いに含まれる。はっきり言ってキャラクターの「最終的な考察」には
成り得ないので注意してほしい。
このロードラというゲームの中で自分の視点で見たキャラクターを
ありのままに語ることになる。極々、個人的な感想だ。

ユニット画像・ストーリー画像については色々と事情があって貼らない。
ストーリーがわからない場合はWikiなどを参照して欲しい。


もしこれらの記事を見る方がいればその点に注意してほしい。
前置きは以上。

この記事では ゼロシキとあやめ から

ゼロシキ
りんどう
あやめ

[家内円満]あやめ

について。


・ゼロシキ
ゼロシキ
ゼロシキ火
ゼロシキ水 
竜に滅ぼされた忍び里の出身であり、生き残った後は
別の忍び里で「零」の名で修行を積んだ。
天賦の才を持つくノ一、りんどうとしのぎを削って成長したゼロシキは
エイゼルが持つ「邪竜の魔眼」を手にせよとの任務を受け、西の大地へ渡る。

エイゼルを襲撃し魔眼をえぐり取った後はその強い精神力で、
これまでの誰も為し得なかった魔眼の支配に成功した。
しかしその力の代償として体は朽ちかけた陶器のように崩れていく。


その力を危ぶんだ国によって討伐の指令すら出されたが、
最も力のあったくノ一、りんどうがこれを拒否し、
どころか帝の首を落としたことで国は荒れ、結果的にゼロシキが
国の者に葬られることはなかった。

弐拾壱万六千参百参拾八匹。ワノクニ全ての竜と龍を滅ぼすことに
成功したが邪竜の魔眼の代償によって体は崩れ、灰となって散る。


命令に忠実な忍びだったが、幼い頃に里を滅ぼされ生き残る辛さを
知るが故に同じ境遇の少女・あやめを引き取り育てるなど、
強靭な強さの裏に人としての温かさを備えていた。


あごるん:なんとワノクニ全ての竜と龍を滅ぼしたらしい。
この頃が西の大地における闇の時代の始まり辺りなので、
ワノクニにおいては彼(とりんどう)が新たな時代を拓いたとも言える。

国によって邪竜の魔眼を手に入れろ、との任務を受けて戻ったのに
逆にその力を危ぶまれて狙われることになった。この辺りについては
おそらく、ワノクニが竜の危険に晒される国としてのバランスを取ろうとしたが、
ドラゴンを滅ぼし尽くすまでの強さだったことでワノクニの神(あまてらす)が
取り上げようとしたのだろう。


あやめの激烈な料理によって幾度となく生命の危機に遭いながらも
生き残った。ゼロシキが旅に出てからはあやめの料理の腕は上がり、
かつての劇毒のようなものではなく普通の料理になっているのだが、
ゼロシキはそれを知らない。

後世にまで名が残っており、伝説の抜け忍として「零」の名だけが
残っている。その話によると一人の女子のために里を抜けたらしい。


尽くしてきた国に裏切られ、人間をやめながらも
故郷と、何よりもあやめのために戦い続けた戦士。
国にも里にも恵まれなかったが、嫁と一人の旧友にだけは恵まれた。


・りんどう
りんどう
りんどう火
りんどう水
幼少の頃より忍びの里でくノ一として育てられたりんどうは
物心付く頃には既に生まれ持った忍としての天賦の才を開花させていた。
そのために才におごるようになっていたが、竜に滅ぼされた他の里から来た
ゼロシキによってその慢心は打ち砕かれることとなる。

忍びの修行は厳しく、大怪我や死も当然あり得る世界。
ゼロシキによって足の骨を折られたりんどうは痛みに苦しむが、
それでも泣くことはない。しかしゼロシキによって痛み止めの丸薬を差し出された
ことで、ゼロシキの優しさに泣くことになった。


ゼロシキとの修行を経て慢心をなくしたりんどうは他を圧倒する忍びとなった。
しかし、それ故に実力を見込まれたりんどうは国からのゼロシキ討伐の任務を
与えられてしまう。

国のために邪竜の魔眼を宿して戦ったのに、国に捨てられるゼロシキ。
最悪の任務にりんどうは反逆する。帝の座する天守までの全てを殺し、
ついには帝の首を討ち取った大罪人となった。


秋、墓すらなく。振るった剣のみが残る丘にりんどうは参り、
ゼロシキに手向けの花を添える。
その後に大罪人であるりんどうを狙い来た刺客たちの手により、散った。


あごるん:ゼロシキの覚醒ストーリーにおいてゼロシキが
最期まで戦って散っているからりんどうは失敗したか、または命令を
受け入れなかったと思っていたがまさか、帝を殺すほどの反逆を起こしたとは。
それだけゼロシキが大事であり、彼の生き方を尊重していたのだなあ。

天才として才に驕り、過酷な修行の中で生きてきたりんどうが、
初めて敗北した相手がゼロシキ。強さと優しさ。過酷な世界の中で強くありながらも
人を想う気持ちを捨てることのないゼロシキをりんどうは尊敬していたのだと思う。

それに比べて、国だ帝だのつまらなさ、正しくなさ。
使命のために生き戦うことを教わりながらもりんどうの心にあったのは
最期までずっと、正しくて優しい忍びの姿なんだな。


余談だけどりんどうの墓参りは秋。
竜胆の花は9月~11月に咲く。


・あやめ
あやめ
ある冬、竜の襲撃によって里を滅ぼされた唯一の生き残り。
すんでのところで到着したゼロシキによって命を救われて以来、
二人で旅を続けている。

心の傷からか決して笑うことのなかったあやめだが、
ある日ゼロシキのために飯を用意していた。それは想像を絶する
不味さだったが堪えてゼロシキが礼を言うと初めてそこであやめは笑顔を見せた。


暗殺者としての素質を持ち、ゼロシキが西の大地へと旅立ってからは
各地から来る竜退治をこなしながら生活している。
どうしようもなかった料理も上達したが、ゼロシキは灰となり
彼女の元へと還ることはなかった。

後にゼロシキの持っていた邪竜の魔眼を宿し、ガザ大陸に上陸している。
クロノの組織にいる邪竜の魔眼を持つワノクニの女剣士はあやめのこと。
ただ、そうなると500年近く邪竜の魔眼を宿したまま
生きていたことになるが……?


闇の時代の後半以降は確認されていない。


あごるん:アクセのおむすびは効果こそ増しているが、名前を見れば
料理が上達していっているのがわかる。この上達した料理を知らないまま
ゼロシキが逝ったのは悲しくて仕方がない。

これまでは意識していなかったが、ゼロシキが闇の時代の初めの人間。
クロノの組織が生まれたのが闇の時代後半のことになるので、
数百年近くを邪竜の魔眼を宿したまま生きていたことになるのだが……
邪竜の魔眼は寿命を超える力なんて持っていたのか?

とりあえず少なくとも、ワノクニで没したゼロシキの魔眼は
あやめによって再び西の大地に運ばれることになった。
ここから先は虹の時代、カインに受け渡されるまで邪竜の魔眼の情報はない。


あやめは春、りんどうは秋の花。
全く別々の形でゼロシキに寄り添った二人。


・[家内円満]あやめ
あやめ桃
家から続く畦道を、あやめは一人歩いてゆく。
時はもうじき正午半。田んぼに張られた水に陽は照り、僅かな風が波を作る。
その中心、彼は一人で苗を植える。かつて此の地を救ったその手で一つ一つを丁寧に。
と、歩みを止めたあやめが手を振り、田んぼの端から声を掛ける。
「零」と呼ばれた男は手を振り返し、笑顔を見せる。正午半。
あやめが作ったおにぎりが、彼と彼女の二人を満たす。
こうして二人は四季を寄り添い、平和になったその土地で、永く、満ちたる割を生きた。



あごるん:ジュエルの書いた「幸福な嘘」の話。
こうはならなかったが、こう在れば良かった。
それでも、最期は……。


あやめ
ゼロシキ