◇テリヤキ◇

ドーモ、あごるんです。
ロード・トゥ・ドラゴン がサービス終了するということで、
最期のキャラ語りをしたい。 
基本的に全キャラクター(ラストカットインのあるキャラ)について語りたいと思っている。
どんなキャラクターでも一文以上の感想と、
「終わりの道」でのラストカットインを用意する。


米 注 米  

ただし、おそらくこれが最期の機会になるので語り記事には

・物理グッズ(サントラ、ラフデザ、公式データブック、ノッベル)の情報
・根拠のない想像、個人的な妄想、忌憚なき意見の数々
・性癖

などが大いに含まれる。はっきり言ってキャラクターの「最終的な考察」には
成り得ないので注意してほしい。
このロードラというゲームの中で自分の視点で見たキャラクターを
ありのままに語ることになる。極々、個人的な感想だ。

ユニット画像・ストーリー画像については色々と事情があって貼らない。
ストーリーがわからない場合はWikiなどを参照して欲しい。


もしこれらの記事を見る方がいればその点に注意してほしい。
前置きは以上。

この記事では  朱の葬団 と 絶対帰還 から

シルヴェスタ
オーガスタス
ヨハン
ドミニク


ラビ
[指揮士]ラビ
アーロン
カロル
アナスタシア

について 


・シルヴェスタ
シルヴェスタ
「王国騎士団」所属の騎士だが、どんな戦場に出ても彼だけは王都に帰還する
という噂から「絶対帰還の負け犬」と呼ばれ様々な隊をたらい回しにされてきた。
第三番隊に所属するも、隊一番の騎士であるオーガスタスからは
口も聞いてもらえていない。

「朱竜」討伐という栄誉ある任を受けた三番隊は皆喜んだが、
シルヴェスタだけは笑みを消して任務に臨んだ。

誰より死を覚悟し、誰より力をつけ、誰より誇り高くても
それは真の「騎士」に必要なものではない。真の騎士ならば己が
命を懸けてでも仲間を守り、戦場から還さなければならない。
オーガスタスが地を這う中、仲間を「絶対帰還」させるために
咆哮を上げて敵へ立ち向かうシルヴェスタを見て、オーガスタスの考えは大きく変わった。


あごるん:後世に残っている「絶対帰還」はオーガスタスが掲げたもの。
つまりシルヴェスタは勇者として伝説には残らなかった。朱竜との戦いで殿を務め、
オーガスタスたちを「帰還」させて自分は散ったのだ。
オーガスタスは彼の苦悩を、彼がどんなことを考えていたかを散り様に知った。

それを考えるとこのラストカットインも考えさせられる。
シルヴェスタは「オーガス」などと愛称で呼んでいるが、シルヴェスタのことを
オーガスタスが見返したのは彼が死ぬ間際。ということはシルヴェスタとオーガスタスは
それまで、まともな会話もきっとしていないのだ。「騎士」であるオーガスタスは
シルヴェスタを軽蔑していたのだから。


三番隊はシルヴェスタによって守られた。勿論、他にも死傷者は出たかもしれないが
オーガスタス一人が生き残った、というわけではないだろう。
シルヴェスタに救われた者たちがオーガスタスを中心として変わっていく。
「絶対帰還」を掲げていく。意志が受け継がれて道は続いていく。
これがロードラだ! というストーリーだと思う。


・オーガスタス
オーガスタス
火の時代の勇者。「絶対帰還」を掲げて勇ましい武勇をあげてきた。
老いてなお戦場に立ち、仲間のためなら平気で死地に飛び込む。
再び朱竜を相手取った際に殿を務め、仲間を帰還させた代わりにガスタールにて散る。
愛妻家。

虹の時代まで血は続き、その意志はアリアやアレンに受け継がれている。


あごるん:「絶対帰還」は自らのためではなく、仲間のため。
シルヴェスタから受け継いだ信念を胸に老いるまで生きた歴戦の勇者。
最期はシルヴェスタがそうしたように、朱竜から仲間を守るために
一人残った。

覚醒アリアのストーリーで判明したが、その最期はシルヴェスタと同じもの。
その時、オーガスタス・バスティオンは何を想ったのか。


・ヨハン
ヨハン
同期であるドミニクの鬼のような後輩指導とは対称的に、
非常に温和な性格から天使ヨハンと呼ばれ皆から慕われている。
しかし、ドミニクの指導が「絶対帰還」という信念の元、仲間を守るために
行われていることだと理解しており、ドミニクの良き理解者。

年齢を理由に騎士団を引退したが、かつての相棒ドミニクが
最前線に復帰したことを知り自分も立ち上がった。
ドミニクが怒り、ヨハンがなだめる。かつての関係として騎士団を導く。


「ガスタールの決戦」において朱竜との戦いは激しさを増し、
かつて恩師であるオーガスタスが仲間を守り逝ったその場所で
相棒ドミニクは仲間のために命を捨て去る決意をした。
そこでヨハンは初めて怒号を上げ、己と相棒を奮い立たせる。


あごるん:ロードラって全体を見渡しても老兵があまりいない。
ユニット的に人気が出ない、とかそういう話じゃなくて……本当に
いない。兵士は若くして死んでしまうのだ。
それを考えるとオーガスタス、ドミニク、ヨハンは本当に凄まじい。


・ドミニク
ドミニク
騎士団にて新米団員から恐れられている、鬼の教官騎士。
常軌を逸したスパルタで時には除隊すらされるが、それは
かつての恩師オーガスタスの言葉である「絶対帰還」のため。

84歳となり、騎士団の特別顧問となって再び前線に戻ると
かつての相棒であるヨハンも再び立ち上がり、両雄は並び立つ。


「ガスタールの決戦」にて朱竜との戦いが始まり、
かつての恩師オーガスタスのように仲間を守って時間を稼ぐ。
そこが死に場所かと覚悟を決めた時、ヨハンが上げた初めての怒号を
受けて力を取り戻し、ヨハンと共に朱竜を打ち倒した。


あごるん:公式データブックを読まなきゃわからないが、朱竜は
ヨハンとドミニクが打ち倒している。時間稼ぎどころか倒したのかよ!
じゃあ老衰で二人とも死んだということ? 老兵すごすぎない?

シルヴェスタがオーガスタスを守り、オーガスタスがヨハンとドミニクを守った。
受け継がれてきた「絶対帰還」は互いを生かすための力となり、
全てを振り絞った二人の老兵はついに邪悪な朱竜を討滅した……。


ロードラってとにかくスケールが大きくて、全体的に絶望感が
漂っていると思う。全体を俯瞰して見れば「朱竜を倒したからなんだよ」、
と思っても仕方がない。でもやっぱり描写されないところで人々の血と信念が
受け継がれている。朱竜によって更に混沌と化すはずだった場所が、
守られて後世に遺っていく。形として見えないけど、きっとそういうことがあったはずだ。



・ラビ
ラビ
幼馴染のアーロン、アナスタシア、カロルと共にドラゴン討伐を目指す青年。
世界に平和をもたらせることを信じて旅を続けている。
アーロンと共に無鉄砲な場面があったが、命を捨ててまでアナスタシアに
守られ、彼女を喪ったことで仲間を思いやる冷静さを手に入れた。

アナスタシアが眠った地を離れず、その周辺のドラゴン討伐を続けていたが
火の時代の後半にかつての仲間たちと集い、「朱の葬団」を率いて
最期まで戦った。


あごるん:火剣だし主人公っぽい。スタンダードな話を目指して
ラビ、アーロン、アナスタシア、カロルの四人のストーリーは
描かれていると思う。

ドラゴンが劣勢になったことでアヌビスたち神兵が送られ、
順当に勝敗は決した。これが火の時代の「滅び」の理由そのもの。
しかし、人類と竜の戦争は初なのにも関わらず神々の助けがなければ
ドラゴンは負けていた。それほどまでに彼らは凄まじい覚悟で戦っていたんだな。


[指揮士]ラビ
アーロンは少し、緊張している。カロルは相変わらずの自然体。
そしてアナスタシアは、こういう場でこそ最も輝く。
ラビが率いる「朱の楽団」は王国初の記念祭にてその開祭に際する音を、
今まさに奏で始めようとしていた。四人で始めたこの楽団も、今では随分大きくなった。

ラビが静かに手をあげる。果たして世界へ届けるべく、その音達は鳴り始める。
こうして四人は世界を周り、平和な時代のただ中で、永く、満ちたる刻を生きた。


あごるん:ジュエルが書いた「嘘」の魔導書。
こうなれば良かった。こうはならなかった。


・アーロン
アーロン
ラビをライバル視しており、誰よりも早くドラゴンを
倒して手柄を立てたいと思っている野心家だったが……。
駆けつけた竜の巣において事切れたアナスタシアと、彼女が守った
重傷のラビの姿を見て涙を流す。

後の彼の槍は自己顕示欲のためではなく、掛け替えのない仲間を
守るために奮われた。


あごるん:主人公をライバル視してて、ヒロインが死んだことで
成長……ありがち! それよくあるやつですやん!
よくあるやつ……よくあるからこそ……こういうの本当に胸に来る。

アーロンはラビに、カロルはアーロンに、カロルはアナスタシアに、
アナスタシアにはラビが。アクセサリーは四人がそれぞれ贈り合っている物。
戦いの中でアナスタシアが死んだ後も、思い出と共に三人が進んだことがわかる。


・カロル
カロル
本当は争いたくないマイペースな少年で、ラビとアーロンが
競い合うのをのんびりと見ているような性格だったが
アナスタシアを喪ったことで敵に挑みかかるような強さを得た。

アナスタシアの眠る地を守り続ける仲間たちを捨てて旅に出て、
己の心と強さを磨いた。最後にはかつての仲間の元へ戻り
「朱の葬団」として果敢に戦い散った。


あごるん:誰よりも争いを好まなかった男だったが、
アナスタシアの墓前に花を添えるのは全てが終わった後だと考え、
修羅として苛烈な旅に出た。ラビやアーロンよりも強い心を持って、
最期まで仲間たちを支えた……。


・アナスタシア
アナスタシア
ドラゴンや冒険への関心からすぐに危険に首を突っ込む
無謀な性格で仲間たちを困らせていたが、ドラゴンを知るために力が必要
だということを知ると鍛錬にも力を入れるようになった。
やがて知恵と力をつけ、仲間の誰よりも強くなる。

無鉄砲なラビをかばい、彼を生かすためにドラゴンとの相討ちを選んだ。
アナスタシアの死がラビとアーロン、そしてカロルを大きく変える。


あごるん:ヒロイン!!! って感じ。ちょっと下卑ているかもしれないが、
アーロンやカロルは彼女のことをどう思っていたんだろうか。
ラビは幼い頃に玩具の指輪を送っていたし、ストーリー中にはっきりと
「かつて愛した人」と書いているからきっと彼女のことを好いていたんだろう。

ラストカットインはみんな超越した視点。朱の葬団の終わりを
知っていても、アナスタシアは三人が強くなったことを喜んでいる。

先に語った絶対帰還といい、火の時代の話はやっぱりロードラの基本だよなと
自分は思う。悲しい別れや孤独な戦死の向こうに、何かを繋ぐことが大事。
「ロードラって言ったら鬱展開」ってイメージの人が多いと思うが
ロードラの基本はやっぱり道が続くことにあると思う。